両家顔合わせ
2025/5/27
【両家顔合わせ】当日の流れ&準備、婚姻届記入のタイミング
結婚という新たな門出を迎えるにあたり、両家の親睦を深める「顔合わせ食事会」は非常に大切なイベントです。しかし、初めてのことばかりで「何から準備すればいいの?」「当日の流れは?」「婚姻届の記入はいつがいいの?」など、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなお悩みを解消すべく、両家顔合わせの基本から完璧な準備方法、当日のスムーズな進行、さらには気になる婚姻届のタイミングまで、プロの視点から徹底解説します。この記事を読めば、自信を持って顔合わせに臨み、両家の絆を深める素晴らしい一日を過ごせるはずです。
まずは知っておきたい!両家顔合わせの基本
両家顔合わせは、結婚を決めた二人がお互いの家族を紹介し合い、親睦を深めるための大切な機会です。このセクションでは、顔合わせ食事会の基本的な意味や目的、伝統的な結納との違い、そして開催に最適な時期について詳しく解説します。これらの基本を理解することで、顔合わせの意義を再確認し、よりスムーズな準備へと進むことができるでしょう。
両家顔合わせとは?行う意味と目的を解説
「両家顔合わせ」とは、結婚を決めた二人がお互いの家族を正式に紹介し合い、親睦を深めるために設ける食事会のことを指します。単に「顔を合わせる」だけでなく、ここにはいくつかの重要な意味と目的が込められています。まず第一に、両家の家族が初めて公式に顔を合わせ、お互いを知る機会であるということです。これにより、結婚が家と家との結びつきでもあることを改めて認識し、今後の良好な関係構築の第一歩となります。
具体的な目的としては、以下の点が挙げられます。
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結婚の正式な報告と挨拶: 本人たちから両家の親へ、結婚の意思を改めて伝え、挨拶を交わす場です。これにより、結婚に対する両家の理解と祝福を得ることを目指します。
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両家の親睦を深める: 食事を共にしながら会話を交わすことで、お互いの家族の人となりや価値観に触れ、打ち解けるきっかけを作ります。今後の結婚準備や結婚後の生活において、両家が協力し合える関係性を築く上で非常に重要です。
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今後の段取りの確認(任意): 結婚式の日程や場所、新生活の準備など、今後の予定について両家の意向を確認したり、情報共有をしたりする場としても活用できます。ただし、これはあくまで和やかな雰囲気の中で、無理強いしない範囲で行うのがマナーです。
このように、両家顔合わせは、結婚に向けて両家が足並みをそろえ、新しい家族としての絆を育むための大切なスタートラインと言えるでしょう。「顔合わせ」という言葉の通り、お互いの顔を見て、直接言葉を交わすことで生まれる安心感や信頼感は、何物にも代えがたいものです。この機会を通じて、両家が互いに敬意を払い、温かい雰囲気の中で親交を深めることが、その後の結婚生活にとっても大きな支えとなるはずです。
結納との違いは?最近の顔合わせ食事会の傾向
結婚が決まった際に耳にする「結納」と「顔合わせ食事会」。これらは両家が正式に挨拶を交わす場という点では共通していますが、その形式や意味合いには違いがあります。どちらを選ぶべきか迷うカップルも少なくないでしょう。ここでは、それぞれの特徴と最近の傾向について解説します。
結納は、日本の伝統的な婚約の儀式です。男性側の家族から女性側の家族へ、結納品や結納金といった金品を納めることで、正式に婚約を成立させるという意味合いが強い儀式です。仲人が両家を行き来する正式結納と、ホテルや料亭などに両家が集まって行う略式結納があります。格式を重んじ、伝統的なけじめを大切にしたいと考える場合に選ばれることが多いです。
一方、顔合わせ食事会は、結納のような儀式的な側面は薄く、両家が和やかに食事を共にしながら親睦を深めることを主な目的としています。結納品や結納金の取り交わしは必須ではなく、よりカジュアルで自由なスタイルで行われるのが特徴です。
以下に、結納と顔合わせ食事会の主な違いをまとめました。
項目 | 結納 | 顔合わせ食事会 |
形式 | 伝統的な婚約の儀式 | カジュアルな食事会 |
目的 | 正式な婚約の成立、金品の取り交わし | 両家の親睦、家族紹介 |
費用相場 | 結納金(50万~100万円程度)+会場費・食事代 | 食事代(1人1万~2万円程度)×人数分 |
準備物 | 結納品、結納金、受書、家族書・親族書など | 手土産程度(必須ではない) |
服装 | 正礼装・準礼装(振袖、留袖、モーニングなど) | セミフォーマル(ワンピース、スーツなど) |
時間 | 儀式自体は30分~1時間程度、その後食事会 | 2~3時間程度 |
仲人 | 立てることが多い(正式結納の場合) | 基本的に不要 |
最近の傾向としては、結納を省略し、顔合わせ食事会のみを行うカップルが主流となっています。その背景には、費用の負担を軽減したい、堅苦しい儀式は避けたい、もっとフランクに両家の親睦を深めたいといった現代的な価値観の変化があります。顔合わせ食事会の中で、婚約指輪などの記念品を交換したり、両家の意向によっては結納金に近い意味合いで結婚支度金を渡したりするケースも見られます。
どちらを選ぶかは、両家の意向や地域の慣習、そして何よりも新郎新婦の考え方を尊重して決めることが大切です。事前に両家でよく話し合い、全員が納得できる形を選ぶようにしましょう。もし迷う場合は、両親に相談してみるのが良いでしょう。
顔合わせ食事会はいつ頃行うのがベスト?結婚準備におけるタイミングの目安
両家顔合わせ食事会をいつ行うか、というのは結婚準備を進める上で最初に悩むポイントの一つかもしれません。早すぎても準備が整わないかもしれませんし、遅すぎるとその後の結婚準備に影響が出る可能性もあります。一般的に推奨されるタイミングと、その理由について解説します。
多くの場合、結婚式の3ヶ月~半年前に顔合わせ食事会を行うのが目安とされています。この時期が推奨されるのには、いくつかの理由があります。
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両家への正式な挨拶と結婚の意思確認: プロポーズが成功し、お互いの両親へ個別に結婚の挨拶を済ませた後、できるだけ早い段階で両家が揃って顔を合わせることで、結婚への意思を改めて確認し、両家からの祝福を得るという意味合いがあります。
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結婚式準備へのスムーズな移行: 結婚式の日程や会場、招待客のリストアップなど、具体的な準備を進めるにあたり、両家の意向を確認したり、協力を仰いだりする必要が出てくることがあります。顔合わせで親睦を深めておくことで、これらの相談がしやすくなり、結婚準備が円滑に進むことが期待できます。特に、結婚式の費用分担や援助について話し合う必要がある場合、顔合わせで良好な関係を築いておくことが重要です。
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精神的な安心感: 両家が顔を合わせ、和やかな雰囲気で過ごすことで、新郎新婦はもちろん、両親も安心感を覚えます。結婚に向けて、両家が一体となってサポートしていくという意識が芽生えるきっかけにもなります。
具体的な流れとしては、まずプロポーズがあり、その後お互いの実家へ挨拶に行きます。両方の親から結婚の承諾を得られたら、顔合わせ食事会の日程調整に入るのが一般的です。結婚式場探しと並行して進めるカップルもいれば、顔合わせを終えてから本格的に式場探しを始めるカップルもいます。
ただし、これはあくまで目安であり、カップルの状況や両家の都合によって最適なタイミングは異なります。例えば、遠方に住んでいる親がいる場合は、帰省のタイミングに合わせるなど柔軟な対応が必要です。また、授かり婚などで入籍を急ぐ場合は、顔合わせのタイミングも早まることがあります。
大切なのは、両家の都合を十分に考慮し、全員が無理なく参加できる日程を選ぶことです。新郎新婦が中心となって、それぞれの親とよく相談しながら、最適なタイミングを見極めましょう。顔合わせは、結婚準備の第一歩であり、両家の絆を深める大切なイベントです。焦らず、丁寧に進めていくことが成功の秘訣です。
失敗しない!両家顔合わせの完璧準備マニュアル~段取り完全ガイド~
両家顔合わせを成功させるためには、事前の準備が何よりも重要です。日程調整から場所選び、服装、手土産、費用分担、さらには当日の会話をスムーズにするための情報共有や「しおり」作成まで、細やかな配慮が求められます。このセクションでは、顔合わせの段取りをステップごとに徹底解説し、万全の準備で当日を迎えられるようサポートします。
STEP1:日程と場所を決める
両家顔合わせの準備で、まず最初に取り組むべき最も重要なステップが「日程」と「場所」を決めることです。これらがスムーズに決まるかどうかで、その後の準備の進み具合も大きく変わってきます。両家の都合を最大限に尊重し、全員が気持ちよく参加できるような配慮が求められます。
顔合わせの日程調整のポイントとスムーズな進め方
顔合わせの日程調整は、新郎新婦が主体となって進めるのが一般的です。両家の親の都合を最優先に考え、丁寧に進めていきましょう。
まず、候補日を複数提案することがポイントです。1つの日程だけを提示すると、都合が合わなかった場合に再度調整が必要になり、手間が増えてしまいます。土日祝日の昼間が選ばれることが多いですが、平日の夜など、両家のライフスタイルに合わせて柔軟に検討しましょう。一般的には、結婚式の3ヶ月~半年前が良いとされていますが、両家の都合がつく最も早い時期を選ぶのが理想的です。
日程調整の際には、六曜(大安、友引など)を気にするかどうかを事前に両親に確認しておくとスムーズです。特に気にする親御さんがいる場合は、大安や友引の吉日を選ぶと喜ばれるでしょう。もし六曜を気にしない場合でも、仏滅は避けるのが無難かもしれません。
連絡手段としては、電話が最も丁寧ですが、メールやLINEなどで候補日を送り、都合の良い日を選んでもらう形でも問題ありません。ただし、最終的な決定や重要な連絡は電話で行うと、より誠意が伝わります。
スムーズに進めるためには、まず新郎新婦間で顔合わせの希望時期や曜日について話し合い、ある程度の目星をつけてから、それぞれの親に打診します。新郎側、新婦側それぞれの親の都合の良い日をいくつか聞き出し、それらをすり合わせて最終的な日程を決定します。遠方に住んでいる親がいる場合は、移動時間や宿泊の必要性も考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。全員の都合がなかなか合わない場合は、焦らず根気強く調整を続けましょう。この段階での丁寧なコミュニケーションが、その後の良好な関係構築にも繋がります。
顔合わせの場所選びのコツ:お店のジャンル、個室の有無、アクセスも考慮
日程が決まったら、次は顔合わせ食事会の場所選びです。お店の雰囲気や料理は、当日のムードを大きく左右するため、慎重に選びたいものです。以下のポイントを参考に、両家にとって最適な場所を見つけましょう。
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お店のジャンルと料理:
和食、フレンチ、イタリアン、中華など、選択肢は多岐にわたります。両家の親の好みやアレルギーの有無を事前に確認しておくことが重要です。一般的には、落ち着いた雰囲気でゆっくりと会話ができる料亭や、ホテルのレストランなどが選ばれることが多いです。和食は年配の方にも馴染みやすく、好き嫌いが分かれにくいというメリットがあります。洋食を選ぶ場合は、ナイフやフォークの扱いに慣れていない親御さんがいないかなども考慮すると良いでしょう。 -
個室の有無:
個室があるお店を選ぶのが絶対条件と言っても過言ではありません。両家が初めて顔を合わせる大切な場ですので、周囲の目を気にせず、落ち着いて会話に集中できる環境が不可欠です。予約時には必ず個室を希望することを伝え、広さや雰囲気も確認しておきましょう。掘りごたつ式の個室であれば、足の悪い方でも楽に過ごせます。 -
アクセス:
両家にとってアクセスしやすい場所を選ぶことも大切な配慮です。どちらかの実家に近い場所にするか、両家の中間地点にするかなどを検討します。遠方から来る親がいる場合は、新幹線や飛行機の駅・空港からのアクセスが良い場所や、宿泊施設が併設されているホテルなどを選ぶと親切です。また、最寄り駅からお店までの距離や、駐車場の有無も確認しておきましょう。 -
お店の雰囲気と格式:
あまりにカジュアルすぎるお店や、逆に格式が高すぎて緊張してしまうようなお店は避けた方が無難です。両家の服装の格ともバランスが取れるような、品があり落ち着いた雰囲気のお店を選びましょう。お店のウェブサイトや口コミなどを参考に、下見ができるようであれば一度訪れてみるのが理想的です。 -
予算:
一人あたりの食事代の予算を事前に決めておきましょう。一般的には、ランチであれば5,000円~10,000円程度、ディナーであれば10,000円~20,000円程度が相場とされています。飲み物代も考慮に入れておきましょう。
予約をする際には、「両家の顔合わせ食事会で利用します」と伝え、アレルギー対応や苦手な食材への配慮が可能かどうかも確認しておくと安心です。また、席の配置(上座・下座)についても相談できる場合があります。これらのポイントを押さえてお店を選べば、きっと和やかで思い出深い顔合わせ食事会になるでしょう。
STEP2:参加者を確認する際の注意点
顔合わせ食事会の準備を進める上で、誰が参加するのかを明確にすることは非常に重要です。参加者の範囲によって、会場の規模や手配するものの内容、そして当日の雰囲気も変わってきます。一般的には新郎新婦とその両親、つまり合計6名で行われることが多いですが、兄弟姉妹や祖父母が参加するケースもあります。
まず、基本的には新郎新婦とその両親が参加者となります。これは、結婚が家同士の結びつきでもあるという考え方から、まずは両家の代表である親同士が顔を合わせることが重視されるためです。
兄弟姉妹や祖父母に参加してもらうかどうかは、両家で事前にしっかりと話し合って決める必要があります。片方の家だけ兄弟姉妹が参加し、もう片方の家は両親のみとなると、人数や雰囲気のバランスが悪くなってしまう可能性があります。もし兄弟姉妹や祖父母にも参加してほしいと考える場合は、まず新郎新婦間で相談し、その後それぞれの親に意向を伝え、両家で合意を得るようにしましょう。
兄弟姉妹が参加するメリットとしては、より賑やかで和やかな雰囲気になりやすいこと、同世代がいることで会話が弾みやすいことなどが挙げられます。特に、新郎新婦の兄弟姉妹が既に結婚している場合、その経験談が聞けるなど、有益な情報交換の場になることもあります。
一方で、参加人数が増えることによるデメリットも考慮しなければなりません。例えば、会場選びの際に大人数に対応できる個室を探す必要が出てきたり、費用が増加したりする可能性があります。また、あまりにも大人数になると、一人ひとりとじっくり話す時間が取りにくくなることも考えられます。
祖父母に参加してもらう場合は、体調面や移動の負担などを十分に考慮する必要があります。長時間座っているのが辛くないか、食事の内容は大丈夫かなど、細やかな配慮が求められます。
最も大切なのは、両家が納得し、気持ちよく当日を迎えられるようにすることです。どちらか一方の意向だけで決めてしまうのではなく、必ず両家で相談し、参加者の範囲について共通認識を持つようにしましょう。参加者が確定したら、改めて全員に日時と場所を伝え、出欠の最終確認を行います。この際、アレルギーや食事の好みなども確認しておくと、お店選びや当日の配慮に役立ちます。
STEP3:第一印象が肝心!顔合わせの服装マナーと選び方
両家顔合わせは、お互いの家族に初めて会う、あるいは改めて挨拶をする大切な場です。第一印象は非常に重要であり、その中でも服装は相手に与える印象を大きく左右します。ここでは、本人たちと親、それぞれの立場での服装マナーと選び方のポイント、そしてカジュアルな場合の服装について詳しく解説します。
本人たちの服装:両家の格を合わせるのが基本スタイル
顔合わせ食事会における新郎新婦の服装で最も重要なのは、**「両家の格を合わせる」**ということです。片方がフォーマルな装いなのに、もう片方がカジュアルすぎる服装では、ちぐはぐな印象を与えてしまいかねません。事前に二人でしっかりと話し合い、どのようなテイストで臨むかを決め、それぞれの親にも伝えるようにしましょう。
新郎(男性)の服装
一般的には、ダークスーツ(ネイビー、チャコールグレーなど)に白いワイシャツ、そして派手すぎないネクタイを合わせるのが最も無難で好印象です。ビジネススーツでも問題ありませんが、清潔感があり、きちんと手入れされたものを選びましょう。靴は革靴を磨いておき、靴下もスーツに合わせた色を選びます。カジュアルなレストランで行う場合でも、ジャケットを着用するなど、ある程度のきちんと感を出すことが大切です。夏場であっても、ジャケットは持参し、会場の雰囲気に合わせて着脱すると良いでしょう。
新婦(女性)の服装
女性の場合は、上品なワンピースやセットアップスーツが定番です。色は、パステルカラーやベージュ、ネイビーなど、明るく清楚な印象を与えるものがおすすめです。派手な柄物や露出の多いデザイン(胸元が大きく開いている、スカート丈が短すぎるなど)は避けましょう。アクセサリーも、華美になりすぎないパールや小ぶりなネックレスなどが適しています。ストッキングを着用し、靴はヒールが高すぎないパンプスを選びます。和装を選ぶ場合は、訪問着や色無地などが格調高く、顔合わせの場にふさわしいでしょう。ただし、相手の家族が洋装の場合、自分だけが和装だと浮いてしまう可能性もあるため、事前に相談が必要です。
いずれの場合も、清潔感が何よりも大切です。シワのない服、手入れされた靴、整えられた髪型など、細部まで気を配りましょう。また、お店の格や雰囲気に合わせることも重要です。高級料亭であればよりフォーマルに、カジュアルなレストランであれば少し柔らかい印象の服装にするなど、TPOをわきまえた選択を心がけてください。二人で並んだ時のバランスも考慮し、ちぐはぐにならないようにコーディネートを相談すると良いでしょう。
親の服装:何を着るべき?父親・母親それぞれの服装例と季節別のポイント
両家顔合わせにおける親の服装も、本人たちと同様に**「両家の格を合わせる」**ことが基本です。事前に新郎新婦を通じて、相手の親がどのような服装で臨むのかを確認し合い、格差が出ないように調整することが大切です。主役はあくまで結婚する二人ですので、親は二人よりも控えめな服装を心がけると良いでしょう。
父親の服装
父親の服装は、ダークスーツ(ブラックスーツ、ネイビースーツ、チャコールグレースーツなど)に白いワイシャツ、そして落ち着いた色柄のネクタイが一般的です。本人(新郎)がスーツであれば、父親もスーツを着用するのが基本です。略礼装であるブラックスーツを選ぶとよりフォーマルな印象になりますが、必ずしもブラックスーツでなくても問題ありません。大切なのは清潔感と品格です。靴はきちんと磨かれた革靴を選びましょう。
母親の服装
母親の服装は、選択肢が比較的広いため、両家で格を合わせる意識がより重要になります。
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洋装の場合: 上品なワンピース、セレモニースーツ、アンサンブルなどが適しています。色は、ベージュ、ネイビー、グレー、パステルカラーなど、落ち着いた中にも華やかさのあるものが良いでしょう。派手な色柄や露出の多いデザインは避けます。アクセサリーはパールなどが上品です。
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和装の場合: 訪問着、色無地、付け下げなどが顔合わせの場にふさわしい装いです。季節感を取り入れた柄や色を選ぶと素敵です。ただし、相手の母親が洋装の場合、自分だけが和装だと格が高くなりすぎたり、逆に浮いてしまったりする可能性もあるため、事前に新郎新婦を通じて相談し、両家で合わせるのが理想的です。もし和装を選ぶ場合は、新婦よりも控えめな色柄を選ぶ配慮も大切です。
季節別のポイント
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春・秋: 気候が良い時期なので、素材や色で季節感を表現しやすいです。ジャケットやカーディガンなどで調整できるようにしておくと便利です。
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夏: 暑い時期ですが、フォーマルな場であることを意識し、過度な薄着は避けましょう。男性はジャケットを持参し、会場の雰囲気に合わせて着用します。女性は、麻やレースなどの涼しげな素材のワンピースや、半袖のスーツなどが良いでしょう。ただし、ノースリーブの場合は羽織物を用意するのがマナーです。
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冬: 防寒対策も必要ですが、室内ではコートを脱ぐため、中の服装が重要です。ウール素材のスーツやワンピース、アンサンブルなどが適しています。会場が暖かい場合もあるので、重ね着で調整できるようにしておくと良いでしょう。
最も大切なのは、両家が事前にコミュニケーションを取り、服装の格について認識を合わせておくことです。新郎新婦が中心となって、それぞれの親に相手方の服装のイメージを伝え、バランスの取れた装いになるよう調整しましょう。
カジュアルな顔合わせの場合の服装はどこまでOK?
最近では、堅苦しい雰囲気ではなく、もっとリラックスした雰囲気で顔合わせを行いたいと考えるカップルも増えています。レストランウェディングのようなカジュアルな会場を選んだり、自宅で顔合わせを行ったりする場合、服装もそれに合わせて少しくだけたスタイルを選ぶことがあります。しかし、「カジュアル」といっても、どの程度の服装が許容されるのか迷うところでしょう。
まず大前提として、「カジュアルな顔合わせ」であっても、相手への敬意と清潔感を忘れてはいけません。 Tシャツにジーンズ、スニーカーといった普段着すぎる格好は、たとえ両家で合意があったとしても避けるのが無難です。あくまで「結婚の挨拶」というフォーマルな意味合いを持つ場であることを念頭に置きましょう。
本人たちのカジュアルな服装の目安
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新郎(男性):
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**ジャケット+きれいめのパンツ(チノパンやスラックスなど)**のジャケパンスタイル。インナーは襟付きのシャツや、上品なニットなど。ノーネクタイでも良いですが、その場合はシャツのボタンを一つ開ける程度にし、だらしなくならないように注意します。
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きれいめのセットアップ(カジュアルスーツ)。
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靴は革靴が無難ですが、ローファーやきれいめのスニーカー(レザー素材など)も許容範囲の場合があります。
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新婦(女性):
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きれいめのワンピース(柄物でも上品なものであればOK)。
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ブラウス+スカートorパンツの組み合わせ。素材やデザインに少しトレンド感を取り入れても良いでしょう。
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アクセサリーも普段使いの少し華やかなものを選べます。
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靴はパンプスやきれいめのサンダル(夏場など、TPOによる)。
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親のカジュアルな服装の目安
親の服装も、本人たちの服装のテイストに合わせます。
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父親: 本人(新郎)がジャケパンスタイルであれば、父親も同様のスタイルや、ノーネクタイのスーツなどが考えられます。襟付きのシャツは必須です。
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母親: きれいめのワンピースや、ブラウスにスカートまたはパンツといった上品なカジュアルスタイル。派手すぎない柄物や、明るい色合いも良いでしょう。
カジュアルな服装を選ぶ際の注意点
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両家で必ず事前に合意する: 「カジュアルでいきましょう」という合意形成が最も重要です。片方の家だけがカジュアルな服装で、もう片方がフォーマルな服装だと、気まずい雰囲気になりかねません。新郎新婦が中心となって、どの程度のカジュアルさにするのか、具体的なイメージを共有しましょう。
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会場の雰囲気に合わせる: 自宅やカジュアルなレストランであれば許容される服装も、格式のある料亭やホテルでは場違いになることがあります。会場の格も考慮して服装を選びましょう。
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清潔感を第一に: どんなにカジュアルな服装でも、シワや汚れがないか、きちんと手入れされているかを確認しましょう。
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「品」を意識する: カジュアルであっても、どこか品のある装いを心がけることが大切です。だらしない印象や、ラフすぎる印象を与えないように注意しましょう。
冬場のカジュアルな顔合わせであれば、男性はニットやツイード素材のジャケット、女性は温かみのある素材のワンピースやアンサンブルなどが考えられます。いずれにしても、両家が心地よく過ごせる服装を選ぶことが、和やかな顔合わせの成功に繋がります。
STEP4:手土産の準備と失礼のない渡し方マナー
両家顔合わせの際に持参する「手土産」は、相手への感謝の気持ちや「これからよろしくお願いします」という挨拶の心を形にしたものです。必須ではありませんが、用意することでより丁寧な印象を与え、会話のきっかけにもなります。ここでは、手土産の必要性や選び方、そしてスマートな渡し方について解説します。
手土産は必要?相場と喜ばれる選び方のポイント
両家顔合わせにおいて、手土産は基本的には用意するのが望ましいとされています。これは、相手の時間を割いて集まっていただくことへの感謝の気持ちや、今後の良好な関係を築きたいという意思表示にも繋がるからです。特に初めて相手の親に会う場合や、遠方から来ていただく場合には、心遣いとして用意しておくと良いでしょう。
手土産の相場
一般的に、手土産の相場は3,000円~5,000円程度とされています。あまり高価すぎると相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、このくらいの金額が無難です。両家で金額に差が出すぎないように、事前に新郎新婦が話し合って調整しておくと良いでしょう。
喜ばれる手土産の選び方のポイント
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地元の銘菓や特産品: 自分たちの地元の有名な品物や、相手の地元では手に入りにくいものを選ぶと、話のきっかけにもなり喜ばれます。「地元で評判のお菓子です」などと一言添えて渡すと良いでしょう。
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日持ちするもの: 生菓子など賞味期限が短いものは、相手がすぐに食べきれない場合もあるため、クッキーや焼き菓子、おかき、お茶、コーヒーなど、ある程度日持ちするものがおすすめです。
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個包装されているもの: 家族で分けやすく、来客時にも出しやすいため、個包装されているお菓子などは喜ばれます。
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相手の好みをリサーチ: 甘いものが好きなのか、お酒を飲むのかなど、事前に新郎新婦を通じて相手の親の好みをリサーチしておくと、より喜ばれる手土産を選ぶことができます。アレルギーの有無も確認しておくと安心です。
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縁起の良いもの: 長寿を意味するバウムクーヘンや、縁を結ぶとされる紅白の品など、縁起を担いだものを選ぶのも良いでしょう。
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避けた方が良いもの:
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切り分ける必要があるもの: ようかんやカステラ一本などは、「縁が切れる」を連想させるため避けるという考え方もありますが、気にしない人もいます。心配な場合は避けた方が無難です。
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重すぎるもの、かさばるもの: 持ち帰る際の負担を考慮しましょう。
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香りの強いもの: 好みが分かれるため注意が必要です。
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手土産は、品物そのものよりも「相手を思う気持ち」が大切です。心を込めて選び、丁寧に準備しましょう。のし紙は、紅白の蝶結びの水引で「御挨拶」または「寿」と表書きするのが一般的ですが、顔合わせの段階ではまだ正式な婚約ではないため、「御挨拶」が無難です。のしは必須ではありませんが、つける場合は外のしで用意しましょう。
手土産を渡すタイミングとスマートな渡し方
心を込めて選んだ手土産も、渡し方一つで印象が変わることがあります。失礼なく、かつスマートに手土産を渡すためのタイミングとマナーを押さえておきましょう。
手土産を渡す最適なタイミング
一般的に、手土産を渡すのに最も適したタイミングは、会場の部屋に通され、全員が揃って正式な挨拶を交わす際です。具体的には、席に着く前、または着席してすぐのタイミングが良いでしょう。
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部屋に通された直後、着席する前: 相手の親が上座に着席する前や、自分たちが着席する前に、挨拶と共に渡します。このタイミングであれば、手土産をテーブルの脇などに置いてもらいやすく、その後の進行もスムーズです。
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着席後、最初の挨拶の際: 全員が着席し、最初の挨拶(「本日はお集まりいただきありがとうございます」など)を述べる際に、続けて手土産を渡すのも良いでしょう。
避けるべきタイミングとしては、玄関先やお店の入り口など、バタバタしている場所で渡すことです。また、食事が始まってからや、お開きの間際に慌てて渡すのもスマートではありません。
スマートな渡し方のマナー
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紙袋から出して渡す: 手土産は、持参した紙袋や風呂敷から取り出して、品物だけを相手に渡すのが正式なマナーです。紙袋は持ち帰るのが基本ですが、相手から「紙袋もどうぞ」と促された場合は、感謝して受け取っても良いでしょう。
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相手に正面を向けて渡す: 品物の正面が相手に向くように持ち替え、両手で丁寧に差し出します。
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一言添えて渡す: 無言で渡すのではなく、心のこもった一言を添えましょう。
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例:「本日はお忙しい中ありがとうございます。心ばかりの品ですが、地元の銘菓でございます。お口に合いますと嬉しいです。」
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例:「〇〇(相手の名前)さんから、甘いものがお好きだと伺いましたので。どうぞ皆様で召し上がってください。」
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「つまらないものですが」という謙遜の言葉は、最近では「本当に価値のないものなのか」と受け取られる可能性もあるため、避けた方が無難という意見もあります。代わりに「心ばかりですが」「お近づきのしるしに」といった言葉を使うと良いでしょう。
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誰から誰へ渡すか: 基本的には、自分の親から相手の親へ渡します。新郎側の親から新婦側の親へ、新婦側の親から新郎側の親へ、それぞれが用意した手土産を交換する形になります。新郎新婦が代表して渡す場合は、それぞれの親の代理として渡す旨を伝えると良いでしょう。
手土産を渡す際は、笑顔を忘れずに、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。この細やかな心遣いが、両家の良好な関係を築く第一歩となるでしょう。
STEP5:費用分担はどうする?事前に両家で話し合っておくべきこと
両家顔合わせ食事会の費用は、誰がどの程度負担するのか、事前に明確にしておくことが非常に重要です。当日になって支払いの際にもめたり、どちらかの家に不満が残ったりする事態は避けたいものです。新郎新婦が中心となって、両家の意向を確認しながら、全員が納得できる形で費用分担の方法を決めておきましょう。
一般的な費用分担の方法
顔合わせ食事会の費用分担には、いくつかのパターンがあります。
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両家で折半する: 最も一般的で公平感のある方法です。食事代や会場費など、総額を単純に2で割り、それぞれの家が負担します。この場合、どちらかの家が遠方から来る場合の交通費や宿泊費は、別途考慮する必要があります(各自負担とするか、招待する側が一部負担するなど)。
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新郎新婦が全額負担する(両親を招待する形): 最近増えているのが、新郎新婦が主体となって両親を招待し、費用も全額負担するというケースです。自分たちの結婚のために両親に集まってもらうという感謝の気持ちを表す形です。この場合、両親には事前にその旨を伝えておくと、気を遣わせずに済みます。
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新郎側(またはどちらか一方の家)が多く負担する: 地域や家の慣習によっては、男性側が多く負担するという考え方もあります。また、収入に差がある場合など、両家で話し合った上で負担割合を決めることもあります。
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参加人数に応じて按分する: 兄弟姉妹などが参加し、両家の参加人数が異なる場合は、人数に応じて負担額を調整する方法もあります。
事前に話し合っておくべきこと
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誰が主体となって決めるか: まず新郎新婦が二人で話し合い、どのような分担方法が良いか案をまとめます。その上で、それぞれの親に相談し、意向を確認します。親の考えを尊重しつつ、最終的には両家が納得できる形を見つけることが大切です。
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費用の範囲: 食事代だけでなく、個室料、飲み物代、サービス料なども含めた総額を把握しておく必要があります。また、手土産代は各自で用意することが多いですが、これも含めて話し合うとより明確になります。
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遠方からの交通費・宿泊費: どちらかの親が遠方から来る場合、その交通費や宿泊費を誰が負担するのかも事前に決めておきましょう。新郎新婦が負担する、招待する側の家が負担する、各自で負担するなど、様々なケースが考えられます。
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当日の支払い方法: 誰が代表して支払うのか、支払いのタイミング(食事が終わる頃に代表者が席を立って済ませるのがスマート)なども決めておくと、当日スムーズです。新郎新婦が負担する場合は、どちらかが代表して支払います。両家で折半する場合は、事前に集金しておくか、一方が立て替えて後日精算するなどの方法があります。
伝える際の配慮
費用分担の話はデリケートな問題なので、伝え方には十分な配慮が必要です。新郎新婦がそれぞれの親に、「顔合わせの費用は、〇〇(分担方法の提案)で考えているんだけど、どうかな?」というように、相談する形で切り出すと良いでしょう。決して一方的に決定事項を伝えるのではなく、親の意見を聞きながら進める姿勢が大切です。
事前にしっかりと話し合い、全員が気持ちよく当日を迎えられるように準備しましょう。金銭面での不安やわだかまりがないことが、和やかな顔合わせの成功に繋がります。
STEP6:当日の会話が弾む!両家の情報を事前に共有しておこう
両家顔合わせ食事会は、初めてお互いの家族が長時間一緒に過ごす貴重な機会です。しかし、初対面同士だと「何を話せばいいのだろう…」と緊張してしまい、会話が途切れて気まずい雰囲気になることも少なくありません。そんな事態を避けるために、事前に両家の情報を新郎新婦が中心となって共有しておくことが非常に効果的です。
事前に共有しておくと良い情報
以下のような情報を、新郎新婦がそれぞれの親に、相手の家族について伝えておくと、当日の会話のきっかけになり、親睦を深めやすくなります。
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家族構成と簡単なプロフィール:
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名前、続柄、年齢(おおよそで可)
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職業(差し支えない範囲で)
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出身地や現在住んでいる場所
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趣味や特技、好きなこと:
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旅行、スポーツ、音楽、映画、読書、ガーデニング、料理など。
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共通の趣味が見つかれば、会話が盛り上がるきっかけになります。
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仕事や学歴に関する簡単な情報(話せる範囲で):
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あまり詳細に伝える必要はありませんが、相手がどのような分野で活躍してきたかを知ることで、尊敬の念や親近感が湧くことがあります。
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健康状態や食事の好み、アレルギー:
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食事の際に配慮が必要な情報(アレルギー、苦手な食材、宗教上の理由で食べられないものなど)は必ず共有しましょう。
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お酒を飲むか飲まないか、飲む場合はどの程度かなども伝えておくと、当日の気遣いに繋がります。
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性格や人となりが分かるエピソード:
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「父は口下手ですが、実はとても優しい人です」「母は旅行が好きで、最近〇〇に行きました」など、人柄が伝わるようなちょっとしたエピソードを添えると、親近感が湧きやすくなります。
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避けた方が良い話題(もしあれば):
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触れてほしくない過去の出来事や、特定の話題(病気の話、デリケートな家族問題など)があれば、事前に伝えておくことで、当日の気まずい空気を防ぐことができます。
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情報共有のメリット
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会話のきっかけが見つかる: 共通の話題や興味のあることを見つけやすくなり、自然な会話が生まれやすくなります。
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相手への理解が深まる: 事前に相手の家族について知ることで、親近感が湧き、当日の緊張が和らぎます。
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失礼な言動を避けられる: 相手が不快に思う可能性のある話題を避けることができます。
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両親の安心感に繋がる: 「相手はどんな家族なのだろう」という両親の不安を和らげることができます。
情報共有の進め方
新郎新婦が、まず自分の親に相手の家族について上記のような情報を伝えます。そして、自分の親から「相手の親御さんに伝えても良い情報」や「特に話してほしいこと」などを聞き出し、それをパートナーに伝えます。パートナーはそれを自分の親に伝える、というように、新郎新婦が橋渡し役となって情報を交換します。
ただし、プライベートな情報をどこまで伝えるかは慎重に判断し、必ず本人の了承を得るようにしましょう。あくまで、当日のコミュニケーションを円滑にし、両家の親睦を深めるための情報共有であることを忘れずに、節度を持って行うことが大切です。このひと手間が、顔合わせ当日の和やかな雰囲気作りに大きく貢献するはずです。
STEP7:(任意)顔合わせのしおりを作成するメリットとおすすめ内容例
最近、両家顔合わせ食事会の際に「顔合わせのしおり」を手作りするカップルが増えています。これは必須ではありませんが、作成することで多くのメリットがあり、当日の雰囲気を和やかにしたり、進行をスムーズにしたりするのに役立ちます。ここでは、顔合わせのしおりを作成するメリットと、盛り込むと良いおすすめの内容例をご紹介します。
顔合わせのしおりを作成するメリット
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話のきっかけになる: しおりに書かれたプロフィールや家族紹介などを見ることで、自然と会話が生まれます。特に初対面で緊張している場合、手元にしおりがあるだけで安心感が得られ、話題を見つけやすくなります。
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進行がスムーズになる: 当日のプログラムや流れを記載しておくことで、参加者全員が進行を把握しやすくなり、新郎新婦もスムーズに会を進めることができます。
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両親に安心感を与える: きちんと準備されたしおりを見ることで、両親は「しっかりと準備してくれているな」と感じ、結婚に対する二人の真剣な姿勢や心遣いが伝わり、安心感を覚えるでしょう。
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記念品になる: 顔合わせ食事会という特別な日の思い出の品として、後々まで残すことができます。写真などを入れれば、より素敵な記念になります。
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緊張を和らげる効果も: 新郎新婦自身も、しおりがあることで段取りを確認でき、緊張が和らぐことがあります。
顔合わせのしおり おすすめ内容例
しおりの内容に決まりはありませんが、以下のような項目を盛り込むと、より充実した内容になります。
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表紙:
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タイトル(例:「〇〇家・△△家 両家顔合わせ食事会」「Happy Wedding 顔合わせのしおり」など)
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日付、場所
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新郎新婦の名前
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イラストや写真などを入れて華やかにするのも良いでしょう。
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はじめの挨拶:
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新郎新婦から、集まってくれた両家への感謝の言葉や、当日の抱負などを簡潔に記載します。
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本日のプログラム(当日の流れ):
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開始の挨拶、家族紹介、食事・歓談、今後の予定について、結びの挨拶など、大まかなタイムスケジュールを記載します。
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新郎新婦のプロフィール:
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名前、生年月日、出身地、職業、趣味、特技、馴れ初め(簡単に)、相手の好きなところなど。
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二人の写真を入れると、より親しみやすくなります。
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両家の家族紹介:
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それぞれの家族の名前、続柄、趣味や一言メッセージなどを記載します。
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可能であれば、家族の写真を入れると、顔と名前が一致しやすくなります。
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今後の予定(結婚式など):
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結婚式の日程や場所が決まっていれば記載します。未定の場合は「これから二人で話し合って決めていきます」などと書きます。
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新居の予定なども簡単に触れても良いでしょう。
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二人の連絡先:
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新郎新婦の電話番号やメールアドレス、LINEのQRコードなどを記載しておくと、今後の連絡がスムーズになります。
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結びの言葉・感謝のメッセージ:
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改めて両家への感謝の気持ちや、今後の抱負などを記載します。
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作成のポイント
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手作り感も素敵: パソコンで作成して印刷するのも良いですが、手書きのメッセージを加えたり、イラストを描いたりすると温かみが増します。
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見やすさ重視: 文字の大きさやフォント、レイアウトに配慮し、誰にでも読みやすいように心がけましょう。
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枚数はコンパクトに: あまり情報量が多すぎると読むのが大変になるため、A4用紙2~3枚程度にまとめるのがおすすめです。三つ折りにしたり、冊子形式にしたりするのも良いでしょう。
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事前に両親に確認: 内容に間違いがないか、失礼な表現がないかなど、念のため事前に両親に確認してもらうと安心です。
顔合わせのしおりは、二人の個性やセンスを発揮できるアイテムでもあります。楽しみながら作成し、両家の親睦を深めるための素敵なツールとして活用しましょう。
【完全シミュレーション】両家顔合わせ当日の流れと進行プログラム
いよいよ顔合わせ当日。緊張するかもしれませんが、事前の準備と当日の流れをしっかり把握しておけば大丈夫です。ここでは、待ち合わせからお開きまでの具体的な進行プログラムを、各場面での挨拶やマナー、会話のポイントと共に詳しく解説します。婚姻届の記入や記念品の交換など、気になるイベントの進め方もしっかり押さえて、思い出に残る素晴らしい一日にしましょう。
1. 待ち合わせから会場入りまでのスマートな動き方
両家顔合わせ当日の第一歩は、待ち合わせです。ここでの振る舞いが、その後の雰囲気を左右することもあるため、スマートな動き方を心がけましょう。
待ち合わせ場所と時間
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場所: お店の前や、お店のロビーなどが一般的です。もしお店が分かりにくい場所にある場合は、最寄り駅の改札口など、分かりやすい場所で待ち合わせ、一緒にお店へ向かうのも良いでしょう。
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時間: 予約時間の5~10分前には到着するようにしましょう。遅刻は絶対にNGです。万が一、交通機関の遅延などで遅れそうな場合は、分かった時点ですぐに連絡を入れるのがマナーです。
新郎新婦の役割
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早めに到着する: 新郎新婦は、両家の親よりも少し早めに待ち合わせ場所に到着し、両親を迎える準備をするのが理想的です。先に到着していれば、お店のスタッフに予約名を伝えたり、お手洗いの場所を確認したりと、余裕を持って対応できます。
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両家を出迎える: 両家の親が到着したら、笑顔で挨拶し、出迎えます。「本日はお越しいただきありがとうございます」など、感謝の言葉を伝えましょう。
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服装の最終チェック: 待ち合わせ場所に着いたら、お互いの服装に乱れがないかなどを軽くチェックし合うと安心です。
会場入りまでの流れ
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全員が揃ったらお店へ: 両家が揃ったら、予約名を告げてお店のスタッフに案内してもらいます。この際、新郎または新婦が代表してスタッフとやり取りをするとスムーズです。
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コートや手荷物を預ける: お店にクロークがあれば、コートや大きな手荷物は預かってもらいましょう。手土産は、挨拶の際に渡すため、手元に持っておきます。
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個室へ案内される: スタッフに案内され、個室へ入ります。この際、どちらの親が先に入るかなどで迷うかもしれませんが、スタッフの案内に従うのが基本です。一般的には、年長者や女性を優先することが多いですが、あまり堅苦しく考えすぎず、自然な流れで入室しましょう。
スマートな動き方のポイント
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時間に余裕を持つ: 当日は何があるか分からないため、時間に余裕を持って家を出発しましょう。
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笑顔を忘れずに: 緊張するかもしれませんが、笑顔でいることを心がけるだけで、場の雰囲気は和やかになります。
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新郎新婦がリードする: 両親は初めて会う場所で戸惑うこともあるため、新郎新婦が積極的にリードし、両親をエスコートするような気持ちでいると良いでしょう。
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事前の下見(可能であれば): もし時間に余裕があれば、事前にお店の場所や雰囲気を下見しておくと、当日慌てずに済みます。
この最初の数分間の印象は意外と大きいものです。落ち着いて、丁寧な対応を心がけ、和やかな顔合わせのスタートを切りましょう。
2. 席次(席順)の基本マナー:上座・下座はどこ?図解で分かりやすく
両家顔合わせ食事会の会場である個室に入ったら、次に気になるのが席次(席順)です。日本の伝統的なマナーとして、目上の方やお客様に敬意を示すために上座・下座の考え方があります。顔合わせの場でも、この席次マナーを意識することで、相手への配慮を示すことができます。
上座・下座の基本
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上座(かみざ): 入り口から最も遠い奥の席。床の間がある場合は、床の間の前が最上位の上座となります。景色が良い窓側なども上座とされることがあります。
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下座(しもざ): 入り口に最も近い席。料理を運んだり、お店の人とやり取りしたりするのに便利なため、もてなす側や年下の者が座ることが多いです。
顔合わせ食事会での一般的な席順
顔合わせ食事会では、両家の父親が上座に座るのが一般的です。具体的な席順の例は以下の通りです。
<テーブル席の場合>
入り口から見て奥の席が上座になります。
(窓・壁側) | ||
新郎父 | テーブル | 新婦父 |
新郎母 | テーブル | 新婦母 |
新郎 | テーブル | 新婦 |
(入口側) |
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ポイント:
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入り口から最も遠い席に、新郎側の父親と新婦側の父親が向かい合って座ります。どちらの父親がより上座(例えば床の間に近い方など)に座るかは、地域性や両家の考え方によりますが、一般的には男性側(新郎側)の父親が最上位の上座に着席することが多いです。しかし、招待した側が下座に座るという考え方もあるため、事前に新郎新婦で話し合い、お店の人にも相談してみると良いでしょう。
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父親の隣(入り口側)にそれぞれの母親が座ります。
-
そして、入り口に最も近い下座に新郎新婦が座ります。新郎新婦が下座に座ることで、料理の取り分けや飲み物の注文など、細やかな気配りがしやすくなります。
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<和室(座敷)の場合>
床の間がある場合は、床の間を背にする席が最上位の上座です。入り口から最も遠い席が上座という基本は同じです。
(床の間)
| | 新郎父 | 新婦父 | |
| :——– | :——–: | :——–: | :——– |
| | 新郎母 | 新婦母 | |
| | 新郎 | 新婦 | (入口) |
席次に関する注意点
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お店の人に確認する: 予約時や当日に、お店の人に「顔合わせなのですが、席次はどのようにしたらよろしいでしょうか」と確認するのが最も確実です。お店側が慣れている場合は、適切に案内してくれることが多いです。
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両家の意向を尊重する: 厳格なマナーにこだわりすぎず、両家の親がリラックスできることを優先しましょう。もし親から「席は気にしないで」と言われた場合は、それに従っても問題ありません。
-
新郎新婦が率先して下座へ: 新郎新婦は、率先して入り口に近い下座に座るように心がけましょう。
席次は相手への敬意を表す一つの方法ですが、最も大切なのは和やかな雰囲気で過ごすことです。マナーを意識しつつも、柔軟に対応するようにしましょう。もし図解が必要な場合は、簡単な部屋のレイアウト図を描き、入り口と上座の位置を示し、誰がどこに座るかを書き込むと、より分かりやすくなります。
3. 開始の挨拶:誰が何を言う?好印象を与える挨拶例文
全員が席に着き、いよいよ顔合わせ食事会が始まります。この最初の「開始の挨拶」は、会の雰囲気を方向づける重要な役割を果たします。誰が、どのような内容で挨拶をするのか、事前にしっかりと準備しておきましょう。
誰が挨拶をするか?
一般的に、開始の挨拶は以下のような方が行うことが多いです。
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新郎: 新郎新婦を代表して、新郎が挨拶をするケースが最も一般的です。会の主催者としての立場から、集まっていただいたことへの感謝と、本日の会の趣旨を伝えます。
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新郎の父親: 新郎側の家を代表して、新郎の父親が挨拶をすることもあります。特に格式を重んじる場合や、父親が主導して会を進めたい場合に選ばれます。
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新郎新婦二人で: 最近では、新郎新婦が二人揃って挨拶をするケースも増えています。二人で協力して会を進めていくという姿勢を示すことができます。
誰が挨拶をするかは、事前に新郎新婦で話し合い、必要であれば両家の親にも相談して決めましょう。
挨拶の内容とポイント
開始の挨拶は、長くなりすぎず、簡潔にまとめるのがポイントです。以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
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集まっていただいたことへの感謝: 忙しい中、時間を作って集まってくれた両家の親への感謝の気持ちを伝えます。
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本日の会の趣旨: 両家の親睦を深めるための食事会であること、結婚に向けての第一歩であることなどを伝えます。
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自己紹介(必要な場合): もし新郎新婦が進行役を務める場合は、簡単に自己紹介を兼ねても良いでしょう。
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和やかな会にしたいという願い: 「本日は短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお過ごしください」「和やかなひとときとなりますよう」といった言葉で締めくくります。
好印象を与える挨拶例文
<新郎が挨拶する場合>
「本日は、私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
〇〇(新婦の名前)さんと結婚の運びとなりました、△△(新郎の名前)です。
この顔合わせの席は、両家の親睦を深め、これから始まる新しい家族としての絆を育むための大切な機会と考えております。
短い時間ではございますが、美味しいお食事と共に、楽しいひとときを過ごしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。」
<新郎の父親が挨拶する場合>
「皆様、本日はお忙しい中、〇〇家・△△家の顔合わせのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
息子の△△(新郎の名前)の父、△△(父親の名前)でございます。
この度、〇〇(新婦の名前)さんと息子△△との婚約が整い、こうして両家揃って顔合わせの席を持てましたことを、大変嬉しく思っております。
本日は、両家の親睦を深め、和やかな時間を過ごせればと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。」
<新郎新婦二人で挨拶する場合>
新郎:「本日は、私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。」
新婦:「この度、△△(新郎の名前)さんと結婚の運びとなりました、〇〇(新婦の名前)です。」
新郎:「この顔合わせの機会を通じて、両家の親睦を一層深められればと思っております。」
新婦:「短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお食事をお楽しみください。」
二人:「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
挨拶の際の注意点
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はっきりとした声で、笑顔で: 緊張するかもしれませんが、相手に聞き取りやすい声で、笑顔を心がけましょう。
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事前に練習しておく: スムーズに挨拶できるよう、事前に内容を考え、声に出して練習しておくと安心です。メモを見ながらでも構いませんが、できるだけ相手の顔を見て話すようにしましょう。
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謙虚な姿勢で: 感謝の気持ちと謙虚な姿勢を忘れずに。
この開始の挨拶が、和やかで楽しい顔合わせ食事会の良いスタートとなるでしょう。
4. 両家家族の紹介:スムーズな進行と紹介のポイント
開始の挨拶が終わったら、次はお互いの家族を紹介し合う「家族紹介」の時間です。これにより、誰が誰なのかを明確にし、その後の会話をスムーズにする目的があります。和やかな雰囲気で、失礼のないように進めましょう。
誰が紹介するか?
家族紹介の進行役は、主に以下のパターンがあります。
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新郎新婦がそれぞれ自分の家族を紹介する:
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まず新郎が、自分の父親、母親(そして兄弟姉妹がいればその順で)を紹介します。
-
次に新婦が、同様に自分の父親、母親(そして兄弟姉妹)を紹介します。
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この方法が最も一般的で、自分の家族のことは自分が一番よく知っているため、スムーズに紹介しやすいでしょう。
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-
それぞれの父親が自分の家族を紹介する:
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新郎の父親が、まず自分自身を紹介し、次に妻(新郎の母)、そして子供たち(新郎やその兄弟姉妹)を紹介します。
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その後、新婦の父親が同様に自分の家族を紹介します。
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よりフォーマルな印象になります。
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新郎新婦が進行役となり、親が自己紹介する:
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新郎新婦が「それでは、父から自己紹介をお願いします」というように促し、それぞれの親が自分で自己紹介をする形です。
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親が話すことに慣れている場合や、より主体的に参加してもらいたい場合に良いでしょう。
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どの方法で進めるかは、事前に新郎新婦で話し合い、両家の親の意向も確認しておくと安心です。
紹介の順番
一般的には、新郎側の家族から先に紹介し、次に新婦側の家族を紹介するという流れが多いです。
紹介する順番は、父親 → 母親 → (長幼の順で)兄弟姉妹 とするのが基本です。
紹介する内容とポイント
名前と続柄を伝えるのはもちろんですが、それに加えて一言添えることで、人となりが伝わり、会話のきっかけにもなります。
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名前と続柄: 「父の〇〇です」「母の〇〇です」とフルネームで紹介します。
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一言コメント(例):
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趣味や好きなこと:「父は釣りが趣味で、週末はよく出かけています。」
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仕事について(差し支えない範囲で):「母は長年、看護師として働いています。」
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性格や人柄:「兄の〇〇です。少し口下手ですが、とても優しい兄です。」
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最近の出来事:「妹の〇〇です。最近、旅行で〇〇に行ったそうです。」
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相手へのメッセージ:「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
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紹介された側は、軽く会釈をするか、「〇〇です。よろしくお願いいたします」と一言挨拶を返すと良いでしょう。
スムーズな進行のためのコツ
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事前に内容を考えておく: 誰が何を話すか、紹介する順番などを事前に打ち合わせておくと、当日慌てずに済みます。顔合わせのしおりに家族紹介のページを作っておくのも良い方法です。
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長くなりすぎないように: 一人あたりの紹介時間は簡潔に、1分以内を目安にしましょう。あまり長々と話すと、聞いている側が疲れてしまいます。
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笑顔で、和やかな雰囲気を心がける: 緊張する場面かもしれませんが、笑顔を忘れずに、和やかな雰囲気で進めることが大切です。
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ユーモアを交えるのもOK(TPOによる): 場が和むような軽いユーモアであれば問題ありませんが、内輪すぎるネタや誰かを傷つけるような冗談は避けましょう。
家族紹介は、お互いの家族を知るための第一歩です。丁寧かつ親しみを込めて行い、その後の食事や歓談がより楽しいものになるように繋げましょう。
5. 婚約記念品のお披露目・交換(行う場合)のタイミングと流れ
両家顔合わせ食事会の中で、婚約の証として婚約記念品(エンゲージリングや時計など)をお披露目したり、交換したりするセレモニーを取り入れるカップルもいます。これは必須ではありませんが、行うことで場が華やぎ、結婚への意識がより高まる素敵な演出となります。
婚約記念品をお披露目・交換する意味
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婚約の証を両家に見守ってもらう: 両家の親の前で婚約記念品を披露・交換することで、二人の婚約がより確かなものとなり、両家からの祝福を改めて受けることができます。
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顔合わせ食事会のアクセントになる: 食事と会話だけでなく、こうしたセレモニーを挟むことで、会にメリハリがつき、より思い出深いものになります。
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写真映えするシーンにも: 記念品を交換する様子は、絶好の写真撮影のチャンスにもなります。
お披露目・交換のタイミング
婚約記念品のお披露目・交換を行うタイミングに厳密な決まりはありませんが、一般的には以下のいずれかのタイミングで行われることが多いです。
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食事開始前、乾杯の前:
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開始の挨拶と家族紹介が終わった後、乾杯の前にセレモニーを行うと、会が引き締まり、華やかなスタートを切ることができます。
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このタイミングであれば、まだテーブルに料理が並んでいないため、スペース的にも行いやすいでしょう。
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食事が一段落した歓談中:
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メインの料理が終わり、デザートが出る前など、食事が少し落ち着いて歓談が始まったタイミングで行うのも良いでしょう。
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場が和んでいるため、リラックスした雰囲気の中で行えます。
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結びの挨拶の前:
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食事と歓談が終わり、結びの挨拶の前にセレモニーを行うと、感動的なフィナーレを演出できます。
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どのタイミングで行うかは、当日の進行や雰囲気に合わせて、新郎新婦で事前に決めておきましょう。顔合わせのしおりにプログラムとして記載しておくと、参加者全員が流れを把握しやすくなります。
お披露目・交換の流れ(例:婚約指輪の場合)
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進行役(新郎または新婦)からのアナウンス:
「ここで、ささやかではございますが、婚約の記念品をお披露目させていただきたいと思います。」などと切り出します。 -
新郎から新婦へ婚約指輪を贈る:
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新郎が指輪のケースを開け、新婦の左手の薬指にはめます。
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新郎から一言メッセージを添えるのも素敵です。(例:「〇〇(新婦の名前)さん、これからもずっと一緒にいてください」)
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新婦からお礼の言葉と、お返しがある場合はそれを贈る:
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新婦は指輪を受け取り、感謝の言葉を述べます。(例:「素敵な指輪をありがとう。大切にします」)
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もし新婦から新郎へのお返しの品(時計など)があれば、このタイミングで渡します。
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両家へお披露目:
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新婦は指輪をはめた手を両家の親に見せ、お披露目します。
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新郎も、お返しの品があればそれを見せます。
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両家の親からお祝いの言葉(任意):
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このタイミングで、両家の親からお祝いの言葉や拍手があると、より温かい雰囲気になります。
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ポイントと注意点
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事前に練習しておく: 特に指輪をはめる動作などは、ぶっつけ本番だと緊張してスムーズにいかないこともあるため、事前に練習しておくと安心です。
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写真撮影の準備: 記念品を交換する様子は写真に残しておきたいものです。誰が撮影するかなどを事前に決めておきましょう。
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高価な品でなくてもOK: 婚約記念品は、必ずしも高価なものである必要はありません。二人の気持ちがこもっていれば、どんな品物でも素敵です。
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無理強いはしない: 記念品の交換はあくまで任意です。両家の意向や予算などを考慮し、無理のない範囲で行いましょう。
このセレモニーを通じて、二人の絆と両家の結びつきがより一層深まることでしょう。
6. 乾杯:挨拶のポイントと簡潔な例文
婚約記念品のお披露目(行う場合)が終わったら、いよいよ食事の開始を告げる「乾杯」です。乾杯の挨拶は、場の雰囲気を盛り上げ、和やかな食事のスタートを切るための大切な役割を担います。長々と話す必要はなく、簡潔で心のこもった挨拶を心がけましょう。
誰が乾杯の挨拶をするか?
乾杯の挨拶は、一般的に以下のいずれかの方が務めます。
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新郎の父親: 最も一般的なケースです。両家を代表する形で、お祝いの言葉と今後の両家の発展を願う言葉を述べます。
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新郎: 新郎が開始の挨拶に続いて乾杯の音頭も取ることがあります。特に、新郎新婦が主体となって会を進行する場合に見られます。
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新婦の父親: 新婦側の父親が乾杯の挨拶をすることもあります。事前に両家で相談して決めると良いでしょう。
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その他の親族(例:新郎の兄など): 参加者の中に適任者がいれば、その方にお願いすることもあります。
誰にお願いするかは、事前に新郎新婦で話し合い、依頼する方には早めに伝えておきましょう。
乾杯の挨拶の内容とポイント
乾杯の挨拶は、手短に、明るく、前向きな言葉でまとめるのが基本です。以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
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お祝いの言葉: 二人の婚約や両家の顔合わせが実現したことへのお祝いの言葉。
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感謝の言葉: 集まってくれたことへの感謝(開始の挨拶と重複する場合は省略可)。
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今後の両家の発展や二人の幸せを願う言葉。
-
乾杯の発声。
乾杯の挨拶 簡潔な例文
<新郎の父親が挨拶する場合>
「皆様、本日は誠におめでとうございます。
ただいまご紹介にあずかりました、新郎△△の父でございます。
こうして両家揃って、和やかに顔合わせの席を持てましたことを、心より嬉しく思っております。
〇〇家、△△家の末永いお付き合いと、若い二人の輝かしい未来を祝して、乾杯したいと思います。
皆様、ご唱和をお願いいたします。乾杯!」
<新郎が挨拶する場合>
「皆様、本日はありがとうございます。
僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。
この良き日が、私たち二人にとって、そして両家にとっても素晴らしいスタートとなりますよう願いを込めまして、乾杯したいと思います。
皆様、ご唱和ください。乾杯!」
<新婦の父親が挨拶する場合>
「皆様、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
娘〇〇の父、〇〇(父親の名前)でございます。
この度、△△さんと娘〇〇とのご縁が整い、このような晴れやかな席を設けることができました。
両家の絆がより一層深まりますこと、そして若い二人の前途を祝しまして、乾杯の発声をさせていただきます。
乾杯!」
乾杯の際の注意点とマナー
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グラスの準備: 挨拶が始まる前に、全員のグラスに飲み物が行き渡っているか確認しましょう。お店のスタッフに声をかけても良いでしょう。
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起立する: 乾杯の挨拶をする人、そして唱和する人全員が起立するのが一般的です。ただし、会場のスペースや雰囲気に合わせて、着席のままでも問題ありません。
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グラスの高さ: 乾杯の際、目上の方に対しては、自分のグラスを相手のグラスより少し低い位置で合わせるのがマナーとされています。ただし、あまり気にしすぎなくても良いでしょう。軽くグラスを合わせる程度で十分です。
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大きな声で「乾杯!」: 乾杯の発声は、明るく、はっきりとした声で行いましょう。
乾杯は、いよいよ楽しい食事と歓談が始まる合図です。心のこもった挨拶で、和やかなムードを作り出しましょう。
7. 食事と歓談:和やかな雰囲気を作る話題例と避けるべきNGな話題
乾杯が終わると、いよいよ食事と歓談の時間です。この時間は、両家の親睦を深めるための最も重要なパートと言えるでしょう。美味しい料理を楽しみながら、和やかな会話を弾ませるための話題選びや、避けるべきNGな話題について解説します。
和やかな雰囲気を作る話題例
初対面やまだあまり親しくない間柄でも、会話が弾みやすい話題をいくつか用意しておくと安心です。
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お互いの子供の頃の話:
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新郎新婦の子供時代の面白いエピソードや、習い事、夢中になっていたことなどを親御さんから話してもらうと、場が和みます。新郎新婦自身も、相手の知らなかった一面を知る良い機会になります。
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例:「〇〇(新郎)は小さい頃、ヒーローに憧れていて、よくマントをつけて走り回っていましたよ」
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趣味や好きなこと:
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事前に共有しておいた情報を元に、共通の趣味や興味のあることについて話を振ってみましょう。旅行、スポーツ、映画、音楽、ガーデニング、ペットなど、当たり障りのない話題がおすすめです。
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例:「お父様は釣りがご趣味と伺いましたが、最近はどちらかへ行かれましたか?」
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地元の話や出身地の話:
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それぞれの出身地や、今住んでいる地域の良いところ、名物などを紹介し合うのも良いでしょう。意外な共通点が見つかるかもしれません。
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例:「私たちの地元では、この時期になると〇〇というお祭りが有名なんですよ」
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二人の馴れ初め(軽く):
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両親がまだ詳しく知らない場合は、二人が出会ったきっかけや、お互いの第一印象などを軽く話すのも良いでしょう。ただし、あまり長々と話すのは避け、聞かれたら答える程度が良いかもしれません。
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今日の料理やお店について:
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「このお料理、とても美味しいですね」「素敵なお店を選んでくれてありがとう」など、目の前にあるものについて話すのは、自然な会話のきっかけになります。
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天気や季節の話題:
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当たり障りのない話題として、天気や季節の話題は会話の糸口として便利です。
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例:「今日は良いお天気で、顔合わせ日和ですね」「もうすぐ桜の季節ですね」
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避けるべきNGな話題
和やかな雰囲気を壊してしまう可能性のある話題は、意識して避けるようにしましょう。
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宗教や政治の話: 価値観が大きく異なる場合があり、議論に発展しやすいデリケートな話題です。
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自慢話や身内の話ばかり: 自分の家族や自分のことばかりを一方的に話すのは避けましょう。相手の話にも耳を傾けることが大切です。
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人の悪口や批判的な話: 聞いている人を不快にさせるだけでなく、自分の品位を下げてしまいます。
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過去の恋愛話: 新郎新婦の過去の恋愛遍歴や、親自身の過去の恋愛話などは、この場にふさわしくありません。
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学歴や年収、財産などプライベートすぎる詮索: 相手に不快感を与える可能性があります。
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結婚式の具体的な内容の詰めすぎ: 顔合わせは親睦を深める場であり、結婚式の打ち合わせの場ではありません。軽く触れる程度なら良いですが、詳細な希望を一方的に伝えたり、費用分担の話をいきなり切り出したりするのは避けましょう。
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どちらかの家族を下げるような話: 絶対にNGです。お互いの家族を尊重する姿勢が大切です。
会話を盛り上げるコツ
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聞き上手になる: 相手の話に興味を持って耳を傾け、適切な相槌を打ちましょう。
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質問を投げかける: 一方的に話すのではなく、「〇〇様はいかがですか?」などと相手に話を振ることで、会話のキャッチボールが生まれます。
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笑顔を絶やさない: 笑顔は最高のコミュニケーションツールです。
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新郎新婦がサポートする: 会話が途切れたり、どちらかの親が話しにくそうにしていたりしたら、新郎新婦が積極的に話題を提供したり、話を繋いだりしてサポートしましょう。
美味しい食事と共に、楽しい会話が弾めば、両家の距離はぐっと縮まるはずです。リラックスして、この貴重な時間を楽しみましょう。
8. 結婚式や今後の新生活について話し合うタイミングと内容
顔合わせ食事会は、両家の親睦を深めることが主な目的ですが、食事や歓談が和やかに進む中で、自然と結婚式や今後の新生活についての話題が出ることもあります。これらの話題に触れるタイミングや、どこまで話すかについては、事前に新郎新婦でよく話し合っておくことが大切です。
話し合うのに適したタイミング
結婚式や新生活に関する話題は、ある程度場が和み、食事が一段落した頃が良いでしょう。具体的には、以下のようなタイミングが考えられます。
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メインの料理が終わり、デザートや食後の飲み物が運ばれてくる頃: この頃には、参加者全員がリラックスし、会話も弾んでいることが多いです。
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結びの挨拶の前: 食事と歓談が一通り終わり、締めの挨拶に移る前に、今後の予定について軽く触れるのも良いでしょう。
避けるべきタイミングは、食事の序盤や、まだお互いに緊張感が残っている時です。また、どちらかの親が特定の話題に難色を示している場合は、無理にその話を進めるのは避けましょう。
話し合う内容とポイント
顔合わせの場で、結婚式の詳細なプランを詰めたり、費用分担の具体的な交渉をしたりするのは避けるべきです。あくまで、現状の報告や、両親の意向を伺う程度に留めるのがマナーです。
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結婚式について:
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時期や場所の希望(もしあれば): 「結婚式は、来年の春頃に、〇〇エリアでできたらと考えています」というように、現時点での二人の希望を伝えます。もし既に会場が決まっている場合は、その報告をします。
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招待したいゲストの人数(おおよそ): 「両家合わせて〇〇名くらいを考えています」など、大まかな規模感を伝えます。
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両親の希望や意見を伺う: 「結婚式について、何かご希望などはございますか?」と、両親の意見を聞く姿勢を見せることが大切です。特に、招待客のリストアップや、伝統的な儀式(結納など)に対する考え方などを確認しておくと、今後の準備がスムーズに進みます。
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新生活について:
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新居の予定: 「新居は、〇〇エリアで探し始めようと思っています」「〇月頃から一緒に住む予定です」など、大まかな計画を伝えます。
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仕事について: 結婚後の仕事の継続や、働き方について、両親が気にしているようであれば、簡単に説明します。
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その他:
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入籍の時期: 「入籍は、結婚式の前(または後)の〇月頃を予定しています」など。
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両親への挨拶回りなど: 親戚への挨拶など、今後の段取りについて相談したいことがあれば、このタイミングで軽く触れても良いでしょう。
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注意点
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決定事項としてではなく、相談ベースで: 「こうしたいと思っていますが、いかがでしょうか?」というように、両親の意見を尊重する姿勢を見せましょう。
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意見が対立した場合は深追いしない: もし両家の意見が異なる場合は、その場で結論を出そうとせず、「一度持ち帰って二人でよく話し合います」と伝え、後日改めて相談するようにしましょう。
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金銭的な話は慎重に: 結婚式の費用分担など、金銭的な話は非常にデリケートです。顔合わせの場でいきなり切り出すのは避け、事前に新郎新婦間でよく話し合い、必要であれば後日改めて個別に相談するのが賢明です。
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新郎新婦が主導権を持つ: 両親の意見を聞くことは大切ですが、最終的な決定権は新郎新婦にあるという意識を持ち、二人の意思をしっかりと伝えることも重要です。
この時間は、今後の結婚準備をスムーズに進めるための大切な情報共有の機会です。和やかな雰囲気を保ちながら、建設的な話し合いができるように心がけましょう。
9. 婚姻届の記入や証人のお願いは顔合わせの場でする?適切なタイミング
結婚に向けての重要な手続きである「婚姻届」。この婚姻届の記入や、証人欄への署名のお願いを、両家顔合わせの席で行うべきか悩むカップルもいるでしょう。ここでは、顔合わせの場での婚姻届に関するアクションの是非や、行う場合の適切なタイミング、注意点について解説します。
顔合わせの場で婚姻届に触れるのはアリ?
結論から言うと、顔合わせの場で婚姻届の記入や証人のお願いをすることは可能ですが、必須ではありませんし、慎重な判断が必要です。
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メリット:
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両家の親に見守られながら婚姻届に署名することで、より神聖で思い出深いイベントになる。
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証人をお願いする親に、その場で直接署名してもらえる。
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結婚への決意を新たにし、両家の一体感を高めることができる。
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デメリット:
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厳粛な雰囲気になりすぎたり、時間がかかったりする可能性がある。
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万が一、記入ミスがあった場合に気まずい雰囲気になる。
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顔合わせはあくまで親睦の場であり、事務的な手続きを持ち込むことに抵抗を感じる親もいるかもしれない。
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事前に両家にその旨を伝えておかないと、驚かせてしまう可能性がある。
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証人のお願いをする場合
婚姻届の証人は、成人であれば誰でもなることができますが、一般的には両家の父親にお願いするケースが多いです。
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タイミング: 顔合わせの場で証人をお願いする場合は、事前に電話などで「顔合わせの席で、婚姻届の証人にご署名をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか」と打診しておくのがマナーです。いきなり当日にお願いするのは避けましょう。
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当日の流れ: 食事や歓談が一段落し、落ち着いたタイミング(例:結びの挨拶の前など)で、改めて「本日はお忙しい中ありがとうございます。つきましては、以前お話しさせていただきました通り、婚姻届の証人の欄にご署名をお願いできますでしょうか」と丁寧に依頼します。
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準備物: 婚姻届、筆記用具(黒のボールペンまたは万年筆)、証人の印鑑(認印で可)を忘れずに持参しましょう。下書き用の婚姻届も用意しておくと安心です。
婚姻届への記入を顔合わせの場で行う場合
新郎新婦が婚姻届に署名・捺印するのを両家の親に見守ってもらうという演出です。
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タイミング: 証人のお願いと同様に、食後の落ち着いたタイミングが良いでしょう。
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進め方: 新郎新婦がそれぞれ署名・捺印します。その様子を両親に見守ってもらい、写真撮影などをするのも良いでしょう。
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注意点:
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事前に両家に「顔合わせの席で婚姻届に署名したいと考えている」と伝えておきましょう。
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記入に時間がかかりすぎないように、事前に記入できる箇所は埋めておく、練習しておくなどの準備が必要です。
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あくまでセレモニー的な意味合いが強いことを理解し、厳粛になりすぎないように配慮しましょう。
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顔合わせの場で行わない場合の一般的なタイミング
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証人のお願い: 顔合わせの席で口頭でお願いし、後日改めて実家を訪問して署名してもらうか、郵送でお願いする。
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婚姻届への記入: 入籍日の数日前や当日に、新郎新婦二人で記入する。
最も大切なのは、両家の親の気持ちを尊重することです。顔合わせの場で婚姻届に触れる場合は、必ず事前に相談し、快く了承を得てから行うようにしましょう。無理強いは禁物です。あくまで、両家の親睦を深めるという顔合わせの主旨を忘れずに、全員が心地よく過ごせる方法を選びましょう。
10. 結びの挨拶:感謝を伝える言葉と今後の抱負(例文付き)
楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよ顔合わせ食事会もお開きの時間が近づいてきます。この最後を締めくくる「結びの挨拶」は、参加してくれた両家の親への感謝の気持ちを改めて伝え、今後の結婚生活への抱負を述べる大切な機会です。心のこもった挨拶で、会を美しく締めくくりましょう。
誰が挨拶をするか?
結びの挨拶は、以下のような方が行うのが一般的です。
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新郎新婦二人で: 開始の挨拶と同様に、新郎新婦が二人揃って感謝の言葉と今後の抱負を述べるのが、最も心のこもった形として最近増えています。
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新郎: 新郎が代表して、感謝の言葉と結婚生活への決意を述べます。
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新郎の父親(または新婦の父親): 家を代表して、改めて両家への感謝と、今後の支援のお願いなどを述べることがあります。
誰が挨拶をするかは、開始の挨拶と同様に、事前に新郎新婦で話し合い、両家の親にも相談して決めると良いでしょう。
挨拶の内容とポイント
結びの挨拶は、以下の要素を盛り込み、誠意を込めて伝えましょう。
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出席してくれたことへの改めての感謝: 本日の会が無事に終わることへの感謝の気持ちを伝えます。
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今日の感想(楽しかったことなど): 「美味しいお食事と共に、皆様と和やかな時間を過ごすことができ、大変嬉しく思っております」など、具体的な感想を交えるとより気持ちが伝わります。
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今後の結婚生活への抱負: 「これから二人で力を合わせ、温かい家庭を築いていきたいと思っております」など、前向きな言葉で決意を述べます。
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両親への感謝と今後の支援のお願い: これまで育ててくれた両親への感謝の気持ちと、「未熟な二人ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」といった、今後の支援をお願いする言葉を加えます。
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締めの言葉: 「本日は誠にありがとうございました」で締めくくります。
結びの挨拶 例文
<新郎新婦二人で挨拶する場合>
新郎:「本日はお忙しい中、私たちのために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
新婦:「皆様のおかげで、和やかで楽しいひとときを過ごすことができましたこと、心より感謝申し上げます。」
新郎:「これから二人で力を合わせ、笑顔の絶えない温かい家庭を築いていきたいと思っております。」
新婦:「未熟な私たちではございますが、今後とも変わらぬお付き合いと、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
二人:「本日は誠にありがとうございました。」
<新郎が挨拶する場合>
「本日は、お忙しい中、私たちの顔合わせのためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。
皆様のおかげで、和やかな雰囲気の中、両家の親睦を深めることができ、大変嬉しく思っております。
これから、〇〇(新婦の名前)さんと二人で力を合わせ、幸せな家庭を築いていく所存です。
まだまだ未熟な私たちですが、今後ともご指導いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。」
<新郎の父親が挨拶する場合>
「皆様、本日は長時間にわたり、誠にありがとうございました。
おかげさまで、両家の親睦も一層深まり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
若い二人には、今日のこの日を忘れず、互いに助け合い、幸せな家庭を築いていってほしいと願っております。
〇〇家(新婦側の名字)の皆様には、今後とも末永くお付き合いいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。」
挨拶の際の注意点
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全員に聞こえるように、はっきりとした声で: 感謝の気持ちがしっかりと伝わるように、落ち着いて話しましょう。
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笑顔で、誠意を込めて: 言葉だけでなく、表情や態度からも感謝の気持ちが伝わるように心がけます。
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事前に内容を考え、練習しておく: スムーズに話せるように、事前に練習しておくと安心です。
この結びの挨拶が、両家にとって心に残る顔合わせ食事会の素晴らしい締めくくりとなるでしょう。
11. 支払い:誰がいつ支払う?スマートな会計の仕方
顔合わせ食事会の費用負担については事前に両家で話し合って決めておくべきですが、当日の「支払い」そのものを誰がどのように行うかも、スムーズな進行のためには重要なポイントです。スマートな会計の仕方で、最後まで気持ちの良い会にしましょう。
誰が支払うか?
事前に取り決めた費用負担の方法に従います。
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新郎新婦が全額負担する場合: 新郎または新婦のどちらかが代表して支払います。事前にどちらが支払うか決めておきましょう。
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両家で折半する場合:
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代表者が立て替えて後日精算: どちらかの家の代表者(父親や新郎新婦など)が一旦全額を支払い、後日もう一方の家から半額を受け取る方法です。この場合、誰が立て替えるかを事前に決めておきます。
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事前に集金しておく: 新郎新婦が事前に両家から費用を集めておき、当日は新郎新婦が支払う方法です。これが最もスムーズかもしれません。
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その場で割り勘: あまりスマートな方法とは言えませんが、どうしてもという場合は、お店の人に個別に会計してもらえるか確認する必要があります。ただし、顔合わせの場では避けた方が無難です。
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どちらかの家が全額負担する場合: その家の代表者(父親など)が支払います。
支払いのタイミング
支払いのタイミングは、お開きの少し前、歓談が落ち着いた頃がベストです。皆が席を立つ直前や、お店の出口で支払うのは、バタバタしてしまう可能性があります。
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代表者がこっそり席を立つ: 食事が終わり、デザートや食後の飲み物を楽しんでいる歓談中に、支払いを担当する人が「お手洗いに」などと自然な形で席を立ち、レジで会計を済ませるのが最もスマートです。こうすることで、他の参加者に気を遣わせることなく、スムーズに支払いを終えることができます。
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お店の人に声をかける: 席を立ちにくい場合は、お店のスタッフに目配せをするか、そっと声をかけて伝票を持ってきてもらい、テーブルの下などで目立たないように支払いを済ませる方法もあります。
スマートな会計のポイント
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事前に支払い方法を確認しておく: クレジットカードが使えるか、現金のみかなど、お店の支払い方法を事前に確認しておきましょう。
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金額を把握しておく: 予約時に大体の金額を確認しておくと、当日の支払いがスムーズです。飲み物代などで変動することも考慮しておきましょう。
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お礼を忘れずに: 誰が支払うにしても、支払ってくれた人に対して、新郎新婦は必ず「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」とお礼を伝えるのがマナーです。特に親に支払ってもらった場合は、改めて感謝の気持ちを伝えましょう。
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領収書の宛名: 必要であれば、領収書の宛名をどうするか事前に決めておくと良いでしょう。
支払いは、会の最後を締めくくる重要な行為の一つです。誰が支払うか、いつ支払うかを事前にしっかりと計画し、参加者全員が気持ちよくお開きを迎えられるように配慮しましょう。金銭的なことで気まずい思いをすることがないように、細やかな準備が大切です.
12. 記念撮影のタイミングと綺麗に撮るコツ
両家顔合わせ食事会は、結婚に向けての第一歩となる大切な記念日です。この日の思い出を形に残すために、ぜひ記念撮影を行いましょう。和やかな雰囲気の中で、両家の笑顔が揃った写真は、きっと後々まで良い思い出になるはずです。
記念撮影のベストなタイミング
記念撮影を行うタイミングに厳密なルールはありませんが、以下のタイミングがおすすめです。
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食事開始前、全員が揃った直後:
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メリット: まだ食事でテーブルが散らかっておらず、服装も整っている状態できれいに撮影できます。また、緊張感が少しある中で、かしこまった雰囲気のフォーマルな写真を残せるかもしれません。
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デメリット: 緊張が解けていないため、表情が硬くなってしまう可能性があります。
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食事が終わり、結びの挨拶の後(お開きの直前):
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メリット: 食事と歓談で場が和み、リラックスした自然な笑顔で撮影できる可能性が高いです。会が無事に終わった安堵感もあり、晴れやかな表情が期待できます。
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デメリット: 食事の後なので、テーブルの上が片付いていない場合があります。また、少し疲れてしまっている可能性も。
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婚約記念品のお披露目・交換の際:
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もし婚約記念品の交換などを行う場合は、そのセレモニーの様子を撮影するのは絶好のシャッターチャンスです。指輪をはめる瞬間や、二人で記念品を持って並ぶ姿など、感動的なシーンを残せます。
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どのタイミングで撮影するかは、当日の進行や雰囲気に合わせて決めると良いでしょう。事前に「このタイミングで写真を撮りましょう」と皆に伝えておくとスムーズです。
誰が撮影するか?
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お店のスタッフにお願いする: 最も一般的な方法です。スタッフの方は撮影に慣れていることが多く、手際よく撮ってくれます。お願いする際は、「両家の顔合わせの記念ですので、一枚お願いできますでしょうか」と丁寧に依頼しましょう。
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参加者の一人が撮る(三脚を利用): 参加者の中に写真が得意な人がいれば、その人にお願いするのも良いでしょう。ただし、その人が写真に写れなくなってしまうため、三脚を持参してセルフタイマーで撮影するのがおすすめです。
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新郎新婦の兄弟姉妹にお願いする: もし兄弟姉妹が参加している場合は、撮影係をお願いしやすいかもしれません。
綺麗に撮るコツとポイント
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背景を意識する: できるだけスッキリとした背景を選びましょう。お店のロゴや美しい調度品などが写り込むのも記念になります。散らかったテーブルなどが写り込まないように注意します。
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明るさを確保する: 室内での撮影は暗くなりがちなので、窓際など自然光が入る場所や、照明が明るい場所を選びましょう。フラッシュを使う場合は、顔が白飛びしないように注意が必要です。
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並び方を工夫する:
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基本の並び方: 新郎新婦を中心に、その両脇にそれぞれの親が並ぶのが一般的です。例えば、向かって左から新婦父、新婦母、新婦、新郎、新郎母、新郎父といった並びです。
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両家が交互に並ぶ: 新郎新婦を中心に、両家が交互になるように並ぶと、より一体感が生まれます。
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笑顔を引き出す声かけ: 撮影する人は、「はい、チーズ!」だけでなく、「おめでとうございます!」「素敵な笑顔でお願いします!」など、場を和ませるような声かけをすると、自然な笑顔を引き出しやすくなります。
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複数枚撮影する: 目をつぶってしまったり、表情が硬かったりすることもあるので、念のため複数枚撮影しておくと安心です。アングルを変えて撮るのも良いでしょう。
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小物を使う(任意): 顔合わせのしおりや、婚約記念品などを手に持って撮影するのも、良い記念になります。
撮影した写真は、後日両家に送ったり、結婚式のプロフィールムービーなどで使用したりすることもできます。この日の幸せな瞬間を、ぜひ美しい写真で残してください。
13. お開き・退室時のマナーと挨拶
結びの挨拶も終わり、いよいよ顔合わせ食事会もお開きの時間です。最後まで気持ちよく会を終えるために、お開きから退室までのマナーと挨拶のポイントを押さえておきましょう。
お開きのタイミング
顔合わせ食事会の所要時間は、一般的に2~3時間程度が目安です。あまり長引くと、特に年配の親御さんにとっては負担になることもあります。事前に大まかな終了時間を意識しておき、話が盛り上がっていても、頃合いを見てお開きにするのがスマートです。
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新郎新婦が切り出す: 結びの挨拶の後、「それでは、本日はこのあたりでお開きとさせていただきたく存じます」と、新郎新婦から切り出すのが一般的です。
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お店の予約時間も考慮: お店の予約時間がある場合は、それを超えないように注意しましょう。
退室時のマナー
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忘れ物がないか確認: 席を立つ前に、各自手荷物や忘れ物がないかを確認します。特に、手土産やコートなどを忘れないようにしましょう。
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お店の人へのお礼: 個室を出る際や、お店の出口で、お世話になったお店のスタッフに「ごちそうさまでした」「お世話になりました」と一言お礼を伝えるのがマナーです。
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退室の順番:
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一般的には、お客様である相手方の親を先に促し、自分たちの親、そして最後に新郎新婦が退室するのが丁寧な流れです。
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ただし、厳密な決まりはなく、自然な流れで退室すれば問題ありません。エレベーターや出入り口が混み合っている場合は、譲り合いの気持ちが大切です。
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手土産を渡すタイミング(もし開始時に渡せなかった場合): 基本的には開始時の挨拶の際に渡しますが、もしそのタイミングを逃してしまった場合は、お開きの際、退室する前に渡すこともできます。「本日はありがとうございました。ささやかですが、どうぞお持ちください」と一言添えて渡しましょう。
お開き・退室時の挨拶
お店を出る際や、駅などでお別れする際には、改めて感謝の言葉を伝えましょう。
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新郎新婦から両家の親へ:
「本日は本当にありがとうございました。おかげさまで、とても楽しい時間を過ごすことができました。」
「これからもどうぞよろしくお願いいたします。お気をつけてお帰りください。」 -
両家の親同士:
「本日はありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
「また近いうちにお会いできるのを楽しみにしております。」
遠方からの参加者がいる場合
もしどちらかの親が遠方から来ている場合は、交通手段や帰りの時間などを気遣う言葉をかけましょう。
「長旅お疲れ様でした。どうぞお気をつけてお帰りください。」
「新幹線の時間は大丈夫ですか?」
最後まで気を抜かずに
顔合わせ食事会は、お店を出て解散するまでが一区切りです。最後まで笑顔で、丁寧な対応を心がけることで、両家にとって素晴らしい思い出として締めくくることができます。この日の良い印象が、今後の結婚準備や両家の良好な関係構築に繋がっていくでしょう。
顔合わせが終わった後も大切!事後のお礼とマナー
両家顔合わせ食事会が無事に終わっても、それで全てが完了というわけではありません。むしろ、ここからが新しい家族としての関係構築の本格的なスタートです。会を終えた後、両家の親へ改めて感謝の気持ちを伝える「お礼」は、今後の良好な関係を築く上で非常に重要なマナーとなります。
当日または翌日には必ずお礼の連絡を
顔合わせ食事会という特別な日のために時間を作り、足を運んでくれた両家の親に対して、感謝の気持ちを改めて伝えることは、礼儀として非常に大切です。このお礼の連絡は、顔合わせ食事会が終わった当日中、もしくは遅くとも翌日には行うようにしましょう。時間が経てば経つほど、感謝の気持ちも薄れてしまいがちですし、相手に「お礼もなしか」と思わせてしまう可能性も否めません。
誰から誰へ連絡するか?
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新郎新婦それぞれが、自分の親と相手の親の両方へ連絡するのが最も丁寧で理想的です。
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自分の親へは、顔合わせが無事に終わったことの報告と、参加してくれたことへの感謝を伝えます。
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相手の親へは、貴重な時間をいただいたことへの感謝、当日の楽しかった感想、そして「これから〇〇(パートナーの名前)さんと共に、どうぞよろしくお願いいたします」といった今後の挨拶を伝えます。
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少なくとも、新郎は新婦の親へ、新婦は新郎の親へ、それぞれお礼の連絡を入れるようにしましょう。
お礼の連絡方法
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電話: 最も丁寧で、声で直接感謝の気持ちを伝えられるため、相手にも誠意が伝わりやすい方法です。特に相手の親へのお礼は、電話が良いでしょう。緊張するかもしれませんが、自分の言葉で伝えることが大切です。
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手紙・お礼状: 電話でお礼を伝えた上で、さらに手紙やお礼状を送ると、より丁寧な印象を与え、感謝の気持ちが深く伝わります。特に目上の方や、礼儀を重んじる親御さんには喜ばれるでしょう。
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メールやLINE: 普段からメールやLINEでやり取りをしている間柄であれば、これらでお礼を伝えても問題ありません。ただし、相手との関係性や親の年代によっては、略式すぎると感じる場合もあるため注意が必要です。電話でお礼を伝えた後に、補足としてメッセージを送るなどの使い方が良いかもしれません。
伝える内容のポイント
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参加への感謝: 「本日は(昨日は)お忙しい中、私たちの顔合わせのためにお越しいただき、誠にありがとうございました。」
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当日の感想: 「〇〇様(相手の親の名前)とお話しできて、とても楽しかったです」「美味しいお食事と和やかな雰囲気の中で、素晴らしい時間を過ごすことができました。」など、具体的な感想を交えると良いでしょう。
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今後の抱負や挨拶: 「これから〇〇(パートナーの名前)さんと二人で力を合わせ、温かい家庭を築いていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
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相手の体調を気遣う言葉: 「長時間の移動でお疲れではないでしょうか。どうぞごゆっくりお休みください。」(遠方からの場合など)
例文(電話で相手の親へ伝える場合):
「〇〇(相手の親の名前)様、昨日はお忙しい中、顔合わせにお越しいただき、誠にありがとうございました。△△(自分の名前)です。おかげさまで、とても和やかで楽しい時間を過ごすことができました。〇〇様とお話しできて、大変嬉しかったです。これから、□□(パートナーの名前)さんと二人で力を合わせて頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
この一手間を惜しまないことが、両家の信頼関係を深め、結婚準備をスムーズに進めるための大切なステップとなります。感謝の気持ちを忘れずに、丁寧な対応を心がけましょう。
顔合わせで婚姻届に記入するのはアリ?タイミングと注意点を徹底解説
両家顔合わせという特別な機会に、婚姻届の記入や証人欄への署名といったイベントを取り入れたいと考えるカップルもいるでしょう。両家の前で結婚の誓いを形にすることは、感動的な思い出になるかもしれません。しかし、そのタイミングや進め方には注意が必要です。ここでは、顔合わせの場での婚姻届に関するメリット・デメリット、マナー、そして一般的な記入タイミングについて詳しく解説します。
顔合わせの場で婚姻届に記入するメリットとデメリット
顔合わせ食事会の場で婚姻届に記入したり、証人になってもらったりすることは、必ずしも一般的な流れではありませんが、行うことによるメリットと、考慮すべきデメリットが存在します。
メリット
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思い出深いセレモニーになる: 両家の親に見守られながら婚姻届に署名・捺印することは、二人にとって忘れられない感動的な瞬間となり、結婚への決意を新たにする良い機会になります。写真やビデオに残せば、より特別な思い出として形に残せます。
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両家の一体感が高まる: 結婚という新しいスタートを両家で共有することで、家族としての一体感が生まれやすくなります。特に証人として親に署名してもらうことは、親にとっても感慨深い経験となるでしょう。
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証人になってもらう手続きがスムーズ: 顔合わせの場に証人をお願いしたい親が出席していれば、その場で直接署名・捺印してもらえるため、後日改めてお願いする手間が省けます。
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結婚への意識が高まる: 婚姻届という具体的な形に触れることで、新郎新婦だけでなく、両家の親も結婚が現実のものとしてより強く意識され、祝福ムードが高まることがあります。
デメリット
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時間がかかり、場の雰囲気が変わる可能性: 婚姻届の記入にはある程度の時間がかかりますし、厳粛な雰囲気になりがちです。顔合わせの和やかな歓談ムードが途切れてしまう可能性があります。
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記入ミスや不備のリスク: 緊張している中で記入すると、書き損じや不備が発生する可能性があります。その場で修正するとなると、気まずい雰囲気になることも。予備の婚姻届を用意しておくなどの対策が必要です。
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プレッシャーを感じる可能性: 両家の親が見守る中での記入は、新郎新婦にとって大きなプレッシャーになることがあります。また、証人をお願いされた親も、間違えられないというプレッシャーを感じるかもしれません。
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事前の根回しが不可欠: 顔合わせの場で婚姻届に触れることについて、事前に両家の親に伝え、了承を得ておく必要があります。サプライズで行うと、戸惑わせてしまったり、不快に思われたりする可能性があります。
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顔合わせの主旨から外れると感じる人も: 顔合わせはあくまで両家の親睦を深める場であり、事務的な手続きや儀式的な要素を持ち込むことに抵抗を感じる親もいるかもしれません。
項目 | メリット | デメリット | 注意点 |
雰囲気 | 感動的、一体感が高まる | 厳粛になりすぎる、時間がかかる | 事前に両家の了承を得る、あくまでセレモニーと割り切る |
手続き | 証人署名がスムーズ | 記入ミス・不備のリスク、プレッシャー | 予備の婚姻届準備、事前に記入練習 |
顔合わせの主旨 | 結婚への意識向上 | 親睦の場の雰囲気を壊す可能性 | 主旨を理解し、無理強いしない |
顔合わせの場で婚姻届に記入するかどうかは、これらのメリット・デメリットを十分に比較検討し、何よりも両家の親の意向を尊重して決めることが大切です。もし行う場合は、場の雰囲気を壊さないように、スムーズな進行を心がけ、あくまで顔合わせ食事会の一つのイベントとして楽しむくらいの気持ちで臨むのが良いでしょう。
証人欄への記入を顔合わせの席でお願いする場合のマナーと伝え方
婚姻届の証人欄への署名・捺印を、両家顔合わせの席で親にお願いしたいと考える場合、相手に失礼なく、かつスムーズに進めるためには、いくつかのマナーと適切な伝え方があります。
1. 事前打診の重要性
最も大切なのは、顔合わせの当日いきなりお願いするのではなく、必ず事前に打診しておくことです。証人になってもらうということは、二人の結婚を法的に認める重要な役割を担ってもらうということです。相手にも心の準備や、場合によっては印鑑の準備も必要になります。
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誰にお願いするかを決める: 婚姻届の証人は2名必要で、成人であれば誰でもなることができます。一般的には、新郎側の父親と新婦側の父親にお願いするケースが多いですが、母親や兄弟姉妹、恩師などにお願いすることも可能です。まずは新郎新婦で誰にお願いしたいかを決めましょう。
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事前に電話などで伝える: 顔合わせの日程が決まった後、証人をお願いしたい親に直接電話で連絡し、「顔合わせの食事会の際に、婚姻届の証人の欄にご署名をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」と丁寧にお願いします。この際、印鑑(認印で可)が必要であることも伝えておくと親切です。
2. 当日の伝え方とタイミング
事前に了承を得ていれば、当日は改めてお願いする形になります。
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タイミング: 食事や歓談が一段落し、落ち着いた雰囲気になった頃が良いでしょう。例えば、デザートや食後の飲み物が運ばれてきた後や、結びの挨拶の前などが考えられます。
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伝え方:
「本日はお集まりいただきありがとうございます。以前お電話でもお話しさせていただきましたが、〇〇(父親の名前)様(お父様)、婚姻届の証人欄にご署名をお願いできますでしょうか。」
「お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。」
といったように、改めて丁寧にお願いします。
3. 必要なものの準備
スムーズに署名してもらうために、以下のものを忘れずに準備しましょう。
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婚姻届: 役所で入手できます。書き損じに備えて、2~3枚用意しておくと安心です。
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筆記用具: 黒のボールペンまたは万年筆(消せるボールペンは不可)。
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証人の印鑑: 証人になってもらう方には、事前に認印で良い旨を伝え、持参してもらいましょう。シャチハタは不可です。
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下敷き: 記入する際に紙が安定するように、下敷きがあると便利です。
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(あれば)記入例: 証人欄の書き方に迷わないように、記入例を見せられるようにしておくと親切です。
4. 署名してもらう際のマナー
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証人の方に婚姻届と筆記用具を渡し、記入をお願いします。
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署名・捺印が終わったら、丁重にお礼を述べます。「ありがとうございました。大切に提出させていただきます。」
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その場で内容に不備がないか軽く確認しますが、あまり細かくチェックしすぎると相手にプレッシャーを与えてしまうので注意しましょう。
顔合わせの席で証人をお願いすることは、両家の絆を深める良い機会にもなり得ますが、あくまで相手への感謝と敬意を忘れず、丁寧に進めることが大切です。この経験が、両家にとって温かい思い出となるように配慮しましょう。
顔合わせ以外で婚姻届に記入する一般的なタイミング例
両家顔合わせの場で婚姻届の記入や証人のお願いをしない場合、それらの手続きはいつ、どのように行うのが一般的なのでしょうか。カップルの状況や考え方によって様々ですが、いくつかの代表的なタイミング例をご紹介します。
1. 新郎新婦二人で記入するタイミング
婚姻届の多くの部分は新郎新婦自身が記入します。これを行うタイミングは比較的自由です。
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入籍日の数日前~前日: 提出する日が決まっている場合、その数日前や前日に、二人でゆっくりと時間を取り、心を込めて記入するカップルが多いです。結婚への実感が湧き、良い思い出になります。
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記念日など特別な日に: 二人の付き合った記念日や、どちらかの誕生日など、特別な日に記入することで、よりロマンチックなイベントにすることもできます。
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婚姻届の提出当日: 役所の窓口が開く前に、自宅などで記入してから提出に向かうケースもあります。ただし、時間に余裕がないと焦ってしまう可能性があるので注意が必要です。
2. 証人にお願いするタイミングと方法
証人欄への署名・捺印は、証人になってくれる方にお願いする必要があります。
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それぞれの実家を訪問してお願いする:
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最も丁寧な方法の一つです。新郎新婦がそれぞれ、または二人で一緒に実家を訪問し、親に直接証人をお願いし、その場で署名・捺印してもらいます。
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顔合わせの際に口頭でお願いしておき、後日改めて訪問する形でも良いでしょう。
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親にとっては、子供の結婚を実感する大切な瞬間となります。
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郵送でお願いする:
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証人になってくれる方が遠方に住んでいる場合や、なかなか会う時間が取れない場合に用いられる方法です。
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婚姻届、返信用封筒(切手貼付)、署名のお願いと記入例を記した手紙を同封して送ります。
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事前に電話などでお願いの旨を伝えてから郵送するのがマナーです。
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友人や職場の上司などにお願いする場合:
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親以外の親しい友人や恩師、職場の上司などに証人をお願いする場合は、直接会ってお願いするのが基本です。食事の席を設けるなどして、丁寧にお願いしましょう。
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その場で署名してもらうか、一度預けて後日受け取る形になります。
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婚姻届の準備と注意点
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婚姻届の入手: 全国の市区町村役場の戸籍担当窓口でもらえます。また、最近ではデザイン性のある婚姻届をダウンロードできるサービスもありますが、役所に受理されるか事前に確認が必要です。
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必要書類の確認: 婚姻届を提出する際には、戸籍謄本(本籍地以外の役所に提出する場合)や、本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)が必要です。事前に必要なものを確認し、準備しておきましょう。
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記入は丁寧に: 黒のボールペンまたは万年筆を使用し、楷書で丁寧に記入します。間違えた場合は修正液や修正テープは使えず、二重線で訂正し訂正印を押す必要があります。書き損じに備えて、婚姻届は複数枚用意しておくと安心です。
どのタイミングで婚姻届の準備を進めるにしても、入籍日から逆算して余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。二人でよく話し合い、両家の親や証人になってくれる方への配慮を忘れずに、スムーズな手続きを目指しましょう。
これで安心!両家顔合わせに関するよくある質問Q&A
ここまで両家顔合わせの流れや準備、マナーについて詳しく解説してきましたが、それでもまだ細かな疑問や不安が残っているかもしれません。このセクションでは、顔合わせ食事会に関して新郎新婦やその親御さんからよく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめました。これを読めば、きっと安心して当日を迎えられるはずです。
Q1. 顔合わせ食事会の所要時間はどれくらいが目安?
A1. 両家顔合わせ食事会の所要時間は、一般的に2時間~3時間程度が目安とされています。
この時間には、以下のような内容が含まれます。
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開始の挨拶、家族紹介: 15分~30分程度
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食事と歓談: 1時間半~2時間程度
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婚約記念品の交換(行う場合): 10分~15分程度
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今後の予定についての話し合い(軽く): 15分~30分程度
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結びの挨拶、写真撮影など: 15分程度
なぜ2~3時間が目安なのか?
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短すぎると…: 1時間程度では、食事が慌ただしくなり、両家の親睦を深めるための十分な会話の時間が取れない可能性があります。せっかく集まったのに、あっという間に終わってしまったという印象になりかねません。
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長すぎると…: 3時間を超えてくると、特に年配の親御さんにとっては体力的に負担になることがあります。また、話題が尽きてしまったり、間が持たなくなったりする可能性も出てきます。適度な時間で切り上げることで、良い印象のままお開きにすることができます。
お店選びとの関連
お店のコース料理の提供時間も、所要時間に影響します。予約の際に、顔合わせ食事会であることを伝え、2~3時間程度でゆっくりと過ごしたい旨を相談しておくと良いでしょう。お店によっては、顔合わせプランなどが用意されていることもあります。
当日の進行で調整
当日の会話の盛り上がり具合や、参加者の様子を見ながら、多少時間が前後することは問題ありません。大切なのは、時間厳守でプログラムをこなすことよりも、参加者全員が心地よく、和やかな時間を過ごせることです。新郎新婦は、全体の時間配分を意識しつつ、場の雰囲気に合わせて柔軟に対応するようにしましょう。
もし遠方からの参加者がいて、帰りの交通機関の時間が決まっている場合は、その時間を考慮して開始時間やお開きの時間を設定する必要があります。事前にしっかりと確認しておきましょう。
Q2. 当日の持ち物リストを教えて!
A2. 両家顔合わせ当日に「あれがない!」と慌てないためにも、事前に持ち物をしっかりと準備しておくことが大切です。以下に、一般的な持ち物リストをまとめました。新郎新婦で分担して準備するのも良いでしょう。
【必須・推奨される持ち物】
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手土産:
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事前に両家で相談して用意したもの。相手の親に渡すものです。
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費用:
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食事代や会場費など、事前に決めた負担割合に応じた現金またはクレジットカード。誰が支払うか、支払い方法も再確認しておきましょう。
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婚約記念品(お披露目・交換する場合):
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婚約指輪や時計など。ケースに入れて丁寧に扱いましょう。
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カメラまたはスマートフォン:
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記念撮影用です。充電が十分にあるか確認しておきましょう。予備のバッテリーやメモリーカードがあると安心です。
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ハンカチ・ティッシュ:
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身だしなみとして必須です。
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筆記用具:
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メモを取ったり、何かと必要になることがあります。
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(任意)顔合わせのしおり:
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手作りした場合。人数分用意しましょう。
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(任意)両家の情報メモ:
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事前に共有した家族の趣味や話題などをまとめたメモ。会話のきっかけ作りに役立ちます。
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【婚姻届関連(顔合わせの席で記入・証人依頼する場合)】
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婚姻届:
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書き損じに備えて2~3枚。
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印鑑(新郎新婦用):
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婚姻届に押印するためのもの。シャチハタは不可。
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印鑑(証人用):
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証人になってくれる親に持参をお願いしますが、念のため予備があると安心かもしれません(ただし、本人の印鑑である必要あり)。
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下敷き:
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婚姻届を記入しやすくするため。
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戸籍謄本(必要な場合):
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婚姻届の記入内容確認のため。提出時に必要な場合もあります。
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【その他、あると便利なもの】
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スマートフォンの充電器・モバイルバッテリー:
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写真撮影や連絡などで電池がなくなる場合に備えて。
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身だしなみ用品:
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手鏡、くし、リップクリーム、あぶらとり紙など。
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常備薬:
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頭痛薬や胃腸薬など、普段から飲み慣れている薬。
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絆創膏:
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靴ずれなどに備えて。
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小さな袋(エコバッグなど):
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手土産の紙袋を持ち帰る際や、何かと荷物が増えた場合に便利です。
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持ち物準備のポイント
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前日までにリストアップして確認: 当日の朝に慌てないように、前日までに持ち物を揃え、リストでチェックしましょう。
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新郎新婦で分担する: どちらか一人に負担が偏らないように、手分けして準備するとスムーズです。
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貴重品の管理はしっかりと: 特に費用や婚約記念品などの貴重品は、紛失しないように厳重に管理しましょう。
これらのリストを参考に、自分たちに必要なものを加えて、万全の準備で当日を迎えてください。
Q3. 初めての顔合わせで緊張しないためのコツは?
A3. 初めての両家顔合わせは、誰でも緊張するものです。相手の親に良い印象を持ってもらいたい、失礼がないようにしたいという気持ちが強いほど、プレッシャーを感じてしまうかもしれません。しかし、過度な緊張は表情を硬くし、会話もぎこちなくさせてしまいます。ここでは、少しでもリラックスして当日に臨むためのコツをいくつかご紹介します。
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事前準備を徹底する:
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「準備万端」という自信は、心の余裕に繋がります。当日の流れ、挨拶の内容、服装、手土産、話題などを事前にしっかりと準備しておきましょう。特に、話す内容をある程度考えておくだけでも、当日の安心感が大きく変わります。
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相手家族の情報を事前に知っておく:
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パートナーを通じて、相手の親の趣味や好きなこと、人となりなどを事前に聞いておきましょう。全く知らない相手よりも、少しでも情報がある方が親近感が湧き、会話のきっかけも見つけやすくなります。
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完璧を目指しすぎない:
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「絶対に失敗できない」「完璧にこなさなければ」と気負いすぎると、かえって緊張を高めてしまいます。「多少の失敗は誰にでもある」「自分たちらしく、誠意を伝えられれば大丈夫」と、少し肩の力を抜きましょう。
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笑顔を心がける:
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緊張していても、意識して笑顔を作ることで、自分自身の気持ちも少し和らぎますし、相手にも良い印象を与えます。口角を上げるだけでも効果があります。
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深呼吸をする:
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緊張を感じたら、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。息を吸うよりも、ゆっくりと長く吐くことを意識すると、リラックス効果が高まります。
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パートナーと協力し合う:
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一人で抱え込まず、パートナーと「緊張するね」「一緒に頑張ろうね」と気持ちを共有し、サポートし合いましょう。困ったときには助け舟を出してもらうなど、二人で乗り切る意識が大切です。
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「楽しむ」気持ちを持つ:
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顔合わせは、新しい家族との出会いの場です。義務感で臨むのではなく、「相手のことをもっと知りたい」「この機会を楽しもう」という前向きな気持ちを持つことで、緊張も和らぎやすくなります。
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早めに会場に到着する:
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時間に余裕を持って会場に到着することで、気持ちを落ち着ける時間を作ることができます。バタバタと到着すると、余計に緊張感が高まります。
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ポジティブなイメージトレーニング:
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事前に、顔合わせが和やかに進み、両家が楽しそうに会話している場面をイメージしてみましょう。良いイメージを持つことで、不安感を軽減できます。
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ありのままの自分で:
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無理に自分を良く見せようと取り繕うと、かえって不自然になってしまいます。誠実な態度を心がけつつ、ありのままの自分で接することが、結果的に相手にも好印象を与えるでしょう。
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緊張するのは当たり前です。大切なのは、その緊張とどう向き合うかです。これらのコツを参考に、少しでもリラックスして、思い出に残る素敵な顔合わせにしてくださいね。
Q4. もし顔合わせ中に気まずい雰囲気になったらどうすればいい?
A4. どれだけ入念に準備をしても、顔合わせ食事会の最中に予期せぬことで会話が途切れたり、少し気まずい雰囲気になったりすることはあり得ます。そんな時、慌てずに対応できるかどうかで、その後の流れも変わってきます。ここでは、もし気まずい雰囲気になった場合の対処法をいくつかご紹介します。
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新郎新婦が率先して話題を変える・提供する:
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沈黙が続いてしまったり、少しネガティブな話題になったりしたら、新郎新婦が「そういえば、先日〇〇という映画を観たのですが、とても面白かったですよ。お父様(お母様)は最近何かご覧になりましたか?」というように、意識的に明るく、当たり障りのない新しい話題を振ってみましょう。
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事前にいくつか話題のストックを用意しておくと、いざという時に役立ちます。
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目の前にあるもの(料理・飲み物など)に意識を向ける:
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「このお料理、とても美味しいですね。特にこの〇〇(食材名)が素晴らしいです」
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「お飲み物のおかわりはいかがですか?」
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など、目の前にある食事や飲み物に関する話題は、自然で切り出しやすく、気まずい空気をリセットするのに役立ちます。
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子供の頃の話題や、共通の知人の話題(いれば)に戻る:
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場が和みやすい「子供の頃の面白いエピソード」や、もし両家に共通の知人がいればその人の話題など、当たり障りがなく、かつポジティブな話題に戻してみるのも一つの手です。
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軽い質問を投げかける:
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相手に興味を持っていることを示すためにも、軽い質問をしてみましょう。
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「お休みの日は何をされていることが多いですか?」
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「〇〇(地名)にお住まいとのことですが、おすすめの場所などありますか?」
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ただし、詮索するような質問や、答えにくい質問は避けましょう。
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顔合わせのしおりを活用する(作成していれば):
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しおりに書かれているプロフィールや写真などを見ながら、「このお写真、素敵ですね」「〇〇がご趣味なのですね」などと話を広げることができます。しおりが会話の潤滑油になってくれます。
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無理に盛り上げようと焦らない:
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気まずい雰囲気になると、つい焦って何か話さなければと空回りしてしまうことがあります。しかし、無理に盛り上げようとすると、かえって不自然になることも。少し間が空いても、落ち着いて次の話題を探すくらいの余裕を持ちましょう。
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笑顔を絶やさない:
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たとえ会話が途切れても、笑顔でいることで、相手に安心感を与え、場の雰囲気が悪くなるのを防ぐことができます。
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新郎新婦で連携する:
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どちらかが困っていたら、もう一方がさりげなくフォローに入るなど、二人で協力して場の雰囲気を良くしようと努めることが大切です。目配せなどで合図を送り合うのも良いでしょう。
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お手洗いに立つなど、一度場をリセットする:
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どうしても空気が重いと感じたら、誰かが「少しお手洗いに」と席を立つことで、物理的に空気を変えるきっかけになることもあります。戻ってきた時に、新しい話題を切り出しやすくなるかもしれません。
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大切なのは、気まずい雰囲気に動揺せず、冷静に対応することです。そして何よりも、相手への敬意と、この場を良いものにしたいという誠意を持って接していれば、多少の気まずさは乗り越えられるはずです。
まとめ:心に残る素敵な両家顔合わせを実現し、結婚準備をスムーズに進めましょう
両家顔合わせ食事会は、結婚を決めたお二人にとって、そしてご両家にとって、新しい家族の絆が始まる大切な第一歩です。当日の流れをしっかりと把握し、服装や手土産、挨拶といったマナーを守り、そして何よりもお互いを思いやる気持ちを持って臨むことで、きっと和やかで心に残る素晴らしい時間となるでしょう。
この記事では、顔合わせの基本的な意味から、失敗しないための完璧な準備マニュアル、当日のシミュレーション、さらには気になる婚姻届のタイミングやよくある質問まで、網羅的に解説してきました。
成功の鍵は、やはり事前の入念な準備と、当日の細やかな配慮です。日程調整、場所選び、参加者の確認、服装の格合わせ、手土産の選定、費用分担の明確化、そして当日の会話を弾ませるための情報共有。一つひとつは小さなことかもしれませんが、これらを丁寧に行うことが、両家の親御様に安心感を与え、お二人への信頼を深めることに繋がります。
当日は、緊張するかもしれませんが、笑顔を忘れず、新郎新婦が協力し合って場をリードしていくことが大切です。そして、顔合わせが終わった後のお礼の連絡も忘れずに行いましょう。
顔合わせの場で婚姻届に記入するかどうかは、両家の意向を尊重し、慎重に判断してください。どのような形であれ、お二人の結婚を祝福し、両家の親睦を深めるという本来の目的を見失わないようにしましょう。
この顔合わせ食事会が成功すれば、その後の結婚準備もスムーズに進みやすくなります。何よりも、両家が互いに良い印象を持ち、これから始まる新しい家族としての関係を良好にスタートできることが一番の収穫です。
この記事が、これから両家顔合わせを控えている皆様の不安を少しでも解消し、自信を持って当日を迎えられるための一助となれば幸いです。お二人の未来と、ご両家の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます。